幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

責任。

銀行って、本当に無責任になりましたね。

耐震偽装問題、これだけ大きな問題となれば、最優先されるのは最終契約者の保護です。それを自行の融資先であるからといって、自行の債権保全だけを目的として木村建設の当座預金を凍結してしまったために、手形が不渡りとなって、当初は民事再生事業継続を考えていたようですが今日、破産を決めたようですね。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051124-00000129-kyodo-soci

中小企業で、メインバンクに見放されたらおしまいですよ。しかも当座預金を抑えられたらすべての決済が出来なくなる。銀行は、木村建設が倒れたら社会的にどうなるか、自行にある程度リスクはあっても、それは融資を実行した責任として普通は考えて存続させるものなんですけど、ここは違うみたいですね。

この企業が潰れたらどういう影響があるか、この預金を抑えたらこの会社の生死は決まるなってところを、銀行は抑えてる訳ですから、まずは自行の利益より、この会社を存続させることで建築主や設計事務所と共同で、今の居住者への責任を果たさせるのが筋でしょう。

銀行の担当者も、役人と一緒で担当の異動が激しいですから、今の担当が自分の時に汚点を残したくないって、保身に走った事は容易に想像がつきます。でもね、私は言いたい。「あなたに人の心はありますか?」って。

この銀行が預金を抑えたことで、根本原因の究明への道も閉ざされましたし、建て替えの義務者も減ってしまう訳ですから実現がいよいよ困難となっています。最後は公的資金が投入されるからいいやって考えたのでしょうが、それだって我々の血税ですよ。

なんかこのニュースは、聞いてて腹が立って収まりません。同じ金貸しとして許せない。ちょっと冷静さを失っているかもです。