幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

個人情報保護法に思う。

だいぶ世の中に浸透してきた感のあるこの法律ですが、どうにも“行き過ぎだ”と感じているのは私だけでしょうか?

もともとが政治家・役人が情報公開の流れに逆らって、自分たちの身を守る為に作った法律なので、“プライバシー保護”の名の下に、別に保護なんかしなくてもいいことまで体良く守ってくれるこの法律は、お役人や政治屋さんにはまことに都合が良いでしょうね。

お役人や政治屋さんの“個人情報”は、基本的にはこの法律の庇護下に置くべきではなく公開すべきだと考えます。性犯罪者とかも同様です。この法律を隠れ蓑にして情報を隠蔽することで、責任逃れをしたり言い訳の口実を与えたり、犯罪者を保護する結果にもなりかねない現状は、どう考えてもプライバシー保護の行き過ぎです。

それに、実際に個人情報に価値があるかどうか考えてみると、ひとりだけの情報で、市場的に価値があるとは私には到底思えません。どんなにお金持ちの情報でも、ひとりふたりの情報では、その価値に限界があります。やはり情報として価値があるのはデータベースになってからだと思います。

もちろん悪意を持ってその情報の持ち主である個人を傷つけようとするならば公開を制限すべきです。情報を漏らすことによってその人の生活が脅かされるような事態は、こんな法律が無くたって犯罪行為ですからそういう情報を守るのは当然です。

個人情報と言うのは、もちろん本人の同意により登録されるべきだとは思いますが、その情報へのアクセスを本人だけに留める必要なんてありません。情報が登録されているのであれば、登録された目的が必ずありますので、その目的に則った範囲なら公開や利用には応じるべきです。不必要に漏洩を恐れるあまり、過度な規則や管理で疲弊する会社も出てくるのでは無いでしょうか?

私の勤めているようなドンくさい会社でも、個人情報保護の為に色々な規制とルールが出来上がりました。情報を保護する、と言うと聞こえは良いですけど、じゃあ、何の為に保護するのか考えてみないと、手間とコストばかりかかってこれが原因で倒産する会社も出てくるんじゃないかと、心配になってきました。

PSE法にしても、共謀罪にしても、何だかきな臭い目的で法律をこそっと成立させるやり方は、何とかならないものでしょうか?ホリエモンの保釈とかをこの時期に流す必要も無いですし、政治屋や官僚の意のままに情報操作されている現状は、これが本当に法治国家なのか?と思ってしまいます。

皆さんはどう思われますか?