幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

中田英寿さん、引退だそうで。

http://www.nakata.net/

大変繋がりにくくなってますね。そりゃ、すごいアクセス数でしょうから。今はHide’sMail のみの表示だそうです。私もIEで何回かチャレンジしてエラーで表示されませんでしたが、MozillaでアクセスしたらIEよりはちょっとマシなようで、2回目のチャレンジで、ページが開きました。

内部の引用・転用は厳禁って書いてあるけど、絶対ブログで引用してる人はいますよ。もうすこし著作権に配慮が必要ですね、日本人。私も気をつけてエントリーします。

まず、彼は幸せな選手ですよね。多くのスポーツを始めた少年・少女たちが、そのスポーツに熱中すればするほど、より高いレベルを求めて行きます。中田選手は、日本人としては最高の、サッカーの出来る環境を得ることが出来た人です。もちろん、彼の才能や努力あっての結果ですけど、仮に同じ才能とより一層の努力をしたとしても、彼と同じような結果が出せる保証は何処にもありません。そういう意味では、彼はとても幸せだな、と思います。

そして、彼の伝えたかったこと・・・中田選手自身、このメールでのコメントでも“明言”は避けてますけど、上手いですね。

言葉で言っちゃうとその言葉だけで固定化しちゃうけど、こうやって沢山のファンから寄せられたメールにも“それ”がこもってて、分かって貰えたって書けば、千人居れば千人の“それ”がある訳で、彼もそう分かって、このような表現にしたんでしょうね。

中田選手の伝えたかった“それ”、サッカー日本代表の殆どの選手に足りなかったものだと、彼は言っています。多くのファンが同じ内容を彼に投げかけているそうです。ドイツ大会での敗退を、まことしやかに語る“解説者達”も、異口同音に同じようなことを言っていますけど。

その解説者面した方々がよくWBCの結果と、今回のワールドカップの結果を比較して説明したがる人が居ます。でも、WBCにおけるイチローと、ワールドカップにおける中田の役割は、果たして同じものだったでしょうか?

もちろん、チーム内で一番実績も実力もあるのは、WBCにおけるイチローと同じように、ワールドカップでは中田だと誰もが認めるでしょう。でも、決定的に違うのは、イチローと他の選手たちの差ほど、中田と他の日本代表の差はなかったことが、結果的に災いしたように思います。日本代表の選手達は、それなりに海外で実績があり、ある程度の収入も得て、そして何よりも日本のマスコミは、さも日本代表が世界のトップレベルにあるような報道・扱いで彼らを幻惑してしまいました。その結果が、日本代表達に、代表選手であることの自覚と誇りを奪ってしまったような気がしてなりません。しかし、そんな環境下でも中田はもちろん、中沢・巻・玉田など代表としてプレーすることの誇りを持って試合に挑んだ選手も居ました。要は心の強さと、サッカーを愛する気持ちが、その他の選手達には足りなかっただけで、一概に闇雲にもてはやした日本の低俗なマスコミを批判することも出来ないでしょう。

WBCの「イチロー以外」のメジャー選手(野手組)は、今回は幸運にも皆辞退してしまっていたので、勢いイチロー中心にチームがまとまったことが、好結果に繋がったように思います。松井秀や井口が加わってたら、この結果はなかったかも知れないです。こう言っちゃ松井秀や井口のファンの逆鱗に触れるかも知れませんが、イチローほどピュアに野球を愛していたのかどうか、疑問ですから。

たら・れば、ですけど、サッカー日本代表が、中田以外全部国内組で戦ったら、どうなっていたでしょうか?私はそのほうが面白かったように思います。

ただ、私が残念なのは、オシム氏が日本代表監督に就任が有力視される中で、この発表が行われたことです。オシムの下で、プレーする中田も見てみたかった。

でも、中田選手もあれだけの選手です。色々思い悩んで決めたことでしょう。

まずはお疲れ様、そしてこちらこそ、いいプレーを見せてくれて“ありがとう”。