幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

チャンチャラ可笑しい。

貸金上限金利15-20%に きょう自民承認 過剰融資、規制強化も

http://www.business-i.jp/news/kinyu-page/news/200607050015a.nwc

いやー、分かってないですね。
これで多重債務の解決になるって考えている人は、本気でイカレテルとしか思えません。
きっと与謝野金融相みたいに、“感性”でしかモノをお考えで無い方が、お決めになられたんでしょう。

まず、この「貸金業制度等に関する小委員会」の方々は、何で人がお金を借りるのかを考えていただきたい。

消費者金融のお客様は、収入が少なくて生活費などが不足するんだけど、銀行や親族じゃお金が借りられないから、消費者金融を利用するんです。

次に、何故多重債務になるか。
貸金業制度等に関する小委員会」の方々の予想通り、無理な貸し込みが問題です。
貸金業制度等に関する小委員会」の方々は、貸し込んでもリスクが増大した分利息を引き上げれば、ビジネスが成り立ってしまう。だから上限金利を引き下げればリスクが取れなくなって、業者も無理な貸し込みはしないだろう・・・なんて甘い考えは、机上の空論に過ぎません。
無理な貸し込みをしなくなるのは、真面目な業者だけです。
それでも借りなきゃならない人は、どうすれば良いのでしょう?
多重で無くたって、消費者金融の審査に通らない人は、ゴマンといます。
お金を借りなきゃ生活出来ない人たちが、現実に居るということを、お忘れのようですね(ハナから分からないだけなのかも知れませんが)
自分達の勝手な机上の空論で、人間の生死与奪を決めてしまっていることに、まったく気づいていらっしゃらないようです。あまりに偉すぎて。

資金需要者のニーズにはちゃんと応える、ということなので救済の為に公的資金で融資制度をつくるつもりなのでしょうか?
国会議員も減らせない、財団法人や社団法人などの天下り腰掛組織も減らせない、そんな役人達が我々のやっていた迅速なサービスの代替が、果たして出来るのかどうか。

本当に資金の必要な人を見抜き、焦げ付かせない与信力を、お役人さん達が身につけられるんでしょうか?チャンチャラ可笑しいですね。消費者金融の世界には、詐欺の申込だってあるんですよ。お役人さんたちの優れた能力で、身分証明の偽造を見抜けますか?面談中に不正な点を見抜く眼力を養うことが出来ますか?
失礼ながら、天下りや保身ばかり考えてる志の低い日本のお役人さんに、我々の商売が出来るはずがないじゃないですか。
事務用品、輪ゴムから消しゴム、コピーの裏紙まで無駄なく使って、ゴミを殆ど出さないオフィスに働いていた我々の仕事を、お役所仕事で対応するのは、不可能ってものです。
こういうばかげた施策で、しわ寄せがあるのは、やっぱり社会的弱者なんです。

したり顔でこんな法律まとめて、「正義の味方」の顔なんかしないでいただきたい。
なんだか、世論誘導のようで、本当に腹立たしいです。
金利規制強化の問題で、反対意見を唱えれば、消費者金融の協力者と看做して一絡げで“悪人”のレッテルを貼りたいのでしょうけど。

貸金業制度等に関する小委員会」のおかげで、これから何人の自殺者が増えるでしょうか?見ものですね。
そうなったらそうなったで、そのときにはもう担当者も代わってるでしょうし、ご自分には責任がございませんでしょうから。お役人さんというお仕事は、ほんとに因果なお仕事ですね。ご自分の間違いや失敗の責任は、一切取らなくて済むんですから。

これから資金ショートで自殺なさる予定の方は、恨むなら「貸金業制度等に関する小委員会」を恨んでくださいね。元々消費者金融をご利用いただいていて、我々貸金業者の仕事がどのようなものか、本当にご理解いただいていらっしゃるお客様は、金利が下がったなんて喜んで居られないことは、重々お分かりいただけているとは思いますが。

我々、貸金業者は、法律の範囲内でしか、サービス出来ません。
法律が腐ったら、廃業するしかないんです。

ごめんなさい。