幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

緒戦突破。

今日は9時から母校の大会緒戦でした。県野球場だったのでチバテレの中継があったのを良い事に、観戦をサボってしまいましたが、この暑さではおじさんはスタンドで死んでしまったかも知れません。行かなくて正解でした。

試合は2回戦とは言え甲子園経験校同士、市立柏の中村君・習志野の佐々木君、両投手の好投で引き締まった好ゲームとなりました。

勝負は2回裏、習志野が先制します。バント失敗で残ったランナーとツーベースで作った2,3塁のチャンスにライトへ犠牲フライで1点を取りますが、結局このゲーム、両チームを通じて唯一の得点となります。ライトも定位置のフライで、普通の高校生なら余裕でタッチアップ出来る当たりでしたが、ライトの返球が素晴らしくキャッチャーが落球しなければアウトのタイミングでした。市立柏は守備も鍛えられていて素晴らしいチームです。バッティングの意思もチームで統一されており、本当に2回戦で姿を消すのが惜しいな、と思いました。

今大会Bシードで臨んだ習志野ですが、緒戦にしては厳しすぎる相手で、幸運もあり勝利しました。エースの佐々木君はブレーキの効いたカーブともう一つシンカーのような落ちる変化球が武器のようですが、高校野球は連戦です。肘の負担の大きいカーブを決め球に持っていると連投が効かないのが心配です。今年のチームは今日のゲームで初めて見ましたが、ピッチャーの佐々木君はかなりのレベルですね。打線も今日は中村君が素晴らしかったのでなんとも評価のしようがありませんが、初球から打って行こうという姿勢は好感が持てました。スイングはまだまだ1試合目なのであまり振れている感じはしませんでしたが、これからゲームをこなすうちに徐々に調子を上げていけるでしょう。

不安はやはり守備ですね。今の椎名監督は、全員野球をモットーに入部した部員を厳しい練習でふるい落とすようなことはせずに、練習時間も全員に与えています。何しろ100人を超す大所帯なので一番のしわ寄せは守備練習に行くはずです。今日もセカンドのちょっと・・・な暴投がありましたが、やはり練習時間の不足が効いている感じでしょうか。

以前の石井監督の当時は、わざと部員が辞める様な理不尽なほどの厳しい練習を行って、(内容は同級生から聞かされていますがちょっと書けません。今更時効だとは思いますけど)練習時間が充分取れる人数まで絞り込んで行きましたが、そういうやり方もどうかな?とは思います。あくまで高校野球はスポーツを通じた学習の一環だと考えていますので、私は今の椎名監督の方針を支持します。

これから勝ち上がっていけばタイトなシーンが多くなりますので、守備練習をどれだけこなしているかでミスの出る出ないの差がつきます。もう大会に入って来ていますからあとは選手の精神面だけの勝負でしょう。どれだけ練習をしたか、どれだけ勝とうとする気持ちが強いか、その違いが甲子園への道を決めますので、練習時間の不足は勝とうとする気持ちで、補っていって欲しいものです。

あと、この両校はブラスバンドも全国大会レベルなので、応援を聞くのも良いですね。特に市立柏のチャンステーマ・・・なんとSkinhead Runningじゃないですか!おまけにタオルまで回してるし。こういうところでパクッてもらえるのは嬉しいですね、マリーンズファンとしては。

かたや習志野のチャンステーマは福浦バージョンにも登場するくらいおなじみのもの。これを天台で聞いてると時の流れを忘れそうになります。未だに高校時代のことを、体で覚えているんですね。私の時代は1年が決勝で市立銚子に敗退、2年は卒業後市船の監督にもなった小林投手で甲子園出場、3年は秋春と準優勝しながらも2回戦で延長13回県立千葉高に敗退。天国と地獄を両方見た3年間でした。

勝負は悲しいことですが勝ち負けがついてしまいます。この年になってくると自分の母校の勝利だけを単純に喜べなくなってきています。今、この瞬間、野球に打ち込んでいる全員の高校生の、健闘を祈ります。悔いの無い大会を!