幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

職業としてのプロ野球。

社会人野球:出身選手はプロでも長持ち 現役50人超

http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20060902k0000e050066000c.html

9月に入り、そろそろ今年のドラフト会議の話題が盛んになってきました。

今日の毎日の記事でも出ていましたが、社会人野球の出身者は、プロ野球に入っても長く活躍出来ている選手が目立ちますね。

高校からいきなりプロに行くのも一つの手段ですが、体がまだまだ成長途中でプロ入りというのは、どうなんでしょう?

私は、プロ野球を一つの職業として考えると、高校卒業即プロ入り、ってあまり薦めたく無いんですね。プロ野球も興行だから、ファンとして見たい選手を獲得するのは当然、とは思いますが、職業選択においては野球選手もサラリーマンも同じだと思うのです。

プロ野球の選手に限らず、プロスポーツの世界は厳しいです。実力と結果だけがすべてで、雇用の保証もありませんし、年金だって今の日本のプロ野球界は充分ではありません。それでも、「プロ野球選手は、人々に夢と希望を与えるのだから、それで良い」と言えますか?

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20060414/101356/

日経ビジネスオンライン団野村さんのコラムです。

このような状況のプロ野球界で、未来ある有望な人材が、希望を持って働けるでしょうか?ここのところ球界再編で球団自身の収支問題がクローズアップされていますが、だからと言ってそこを目指す若者たちが、「プロになってもなあ」などと現実に引き戻されるような現状は、早急に改善すべきです。

最初の記事でスワローズ兼任監督の古田さんが「社会人野球のほうが外国とトレーニング方法や科学的治療方法の情報交流が盛んで、プロより進んでいた」とコメントされていますが、貴重な若い戦力をきちんと育成する環境すら持っていない、というのが今のプロ野球の現状では無いでしょうか?親会社の都合・興行優先で、ファンや選手の気持ちは二の次では、日本のプロ野球の将来は暗いです。

今年のドラフトの目玉に一気に躍り出た、“ハンカチ王子”こと斎藤君も、ホークス王監督が言うように、まず大学進学が私はベストだと思います。早稲田大学で体を作って、それから自分の希望する球団(いきなりメジャーでも良いでしょう)へ進めば良いし、仮に野球が出来なくなっても早稲田卒業なら心配ないでしょうから。

私も、結婚してすぐの時に子供が出来ていれば、丁度斎藤君と同じ年でした。そんなこともこういう思い入れをしてしまう一因なのでしょうか。

まずは周囲の方の意見を良く聞いて、悔いの無い選択をして欲しいと願わずにはいられません。