幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

偏見。

森永卓郎氏のコラムです。
http://www.nikkeibp.co.jp/sj/column/o/53/

またまた、消費者金融を高金利だと、団体信用生命保険が借り手の死亡を前提とした“ビジネスモデル”だと、滅茶苦茶な論陣を張っておられます。正義の仮面を被った偽善者ですね、ここまで来ると。森永さんにまず、ご理解いただかなければならないのが、「上限金利を引き下げることは、多重債務救済にはならないよ」と言うことです。まあ、今、契約中の人の借り入れを無理やり引き下げるなら多少の効果はあるでしょうが、新規に与信を受けたい方は、金利が下がる=ハイリスク層は与信が受けられない・・・で、困るでしょうね。まず、多重債務に何故陥るのか、そこをきちんと考えてご意見いただきたいものです。

こんな人が、経済アナリストなんて、日本も終わってますね。消費者金融の上限金利問題は、成果主義とも拝金思想とも関係ないですよ。こじ付けもいいところです。またそのこじ付けを、更に銀行だ生保だ、果ては外資の陰謀だなどと、何の根拠の提示も無いまま妄想を膨らませて行くのですから、この人は危険ですね。お知り合いの方は絶縁なさることをお勧めしますよ(笑)

 

しかし下記のように、「ちゃんとした意見」をしてくれる人も、少ないですがいらっしゃいます。

http://www.j-cast.com/2006/09/26003097.html

団信について、消費者金融業者のコメントを、一応きちんと乗せてくれていますし、一番大切な「団信の功罪は、未だ検証されていない」と言うことに、ちゃんと気づいて指摘していることです。
物事は一面だけでなく、人が見ることが出来るすべての側面から考える必要が、ありますね。でも、今ではこういった方は「サラ金から金を貰ってる」とか「業界への利益誘導のための団体の人間だ」とか、ロクな言われ方しませんけれど。

そもそも日本人は、大きな流れが出来るとそれに乗っかる連中ばっかりが多勢を占めてしまい、ものの真実を見失ってしまうことが多いです。消費者金融団体信用生命保険の問題についても、毎日新聞消費者金融への批判が世論の流れで拡大していることを見計らって流した偏向記事ですが、それにまた乗っかる形で、前述の“評論家”森永氏みたいな人までいい加減な論陣を張っていらっしゃいます。こういう偏見に満ちた報道をするのって、どうにかならないんでしょうか?どうも文筆業の方々は、頭が宜しいせいか、読み手を見下しているように感じます。見下すのも結構ですが、一般大衆が求めているのは事実であって、意見ではないのですから、努々勘違いなされぬことを、希望します。

この団体信用生命保険に関する一連の毎日の報道については、別エントリーでも取り上げましたが、毎日の記事は読み手が消費者金融を悪く受け取れる部分だけを注意深く抜き取って、都合の悪い点はまったく触れずに書かれた記事ばかりですので、業界にいて事実を知っている私にとっては、許せない記事・許せない表現になっています。

私は抗議の気持ちとして、毎日新聞へ作為的な記事構成についての批判と、そしてこの記事への公平性への疑問を投げかけたメールを送信しました。私のエントリーへのアドレスを貼り付けておきましたので、ちゃんと毎日の方はそこにアクセスはしていましたが、返答はなしです。(アクセス解析でメール送信後にちゃんとmainichi.co.jpの方がお見えになりましたので)まあ、一介の市民が書いてるブログなんて、黙殺してしまえ、と言うことなんでしょうけどね。


しかし、この方に至っては「ここまで言うか!」ってくらいです。

http://ameblo.jp/bhycom/entry-10018010164.html

「くだらない消費者金融業界なんてこんなものでしょうから驚きませんが」
ほうほう、くだらない業界で悪うござんすね。
こちらのお方は、ずいぶん偉そうにコメントなさっていますが、結局コンサルタントなんて、“あっちからこっち”で人の上前はねるだけの商売だから、ここまで綺麗ごとが言えるんでしょうね。修羅場も多くくぐられた(ご自身談)ようですので、ありがたくご意見を頂戴することにしましょうか。

私のような“くだらない業界”で働いていた人間が申し上げるのもおこがましいですが、こういう“偏見の塊”のようなコメントは、努々お控えになられたほうが、宜しいかと。どれだけ立派なお仕事をなさっているかは存じませんが・・・。