幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

若さ。

日本シリーズ初戦は、ドラゴンズの勝利でした。勝敗を分けたポイントがあった、と言うよりは、ファイターズがやはり若さゆえか、ピッチャーの二つのミスで失点してしまい、これが結果的に敗戦に繋がりました。

今日のダルビッシュ、絶好の立ち上がりの1回から一転、ニコチンが切れていたのか2回のウッズの1-1からの外の変化球をボールと判定されてから、おかしくなりました。あのボールは、私はどう見てもストライクに見えたのですが、あれをボールと判定されてから、ダルビッシュは再三主審に確認していましたが、かなり釈然としなかったのでしょうね。あれ以降、それまでゆったりと腕を振れていたのに急に手投げになり、ボールを置きに行って続く森野にツーベースを打たれてしまいます。

鶴岡のリード、シーズン中は感じませんでしたが単調で弱気、今日はまったくいいところ無しです。外中心の攻めと言うのは目が慣れたら終わりなのに、インコースの見せ球がまったくありませんでした。ダルビッシュの気持ちが引けて来た2回以降は、リードで引っ張ってあげるべきでしょう。悪い時はこんなものなのかな?ダルビッシュとアレックスの相性がイマイチで助かった感がありますね。これでアレックスにまで1本出ていれば、ワンサイドになりかねないような流れでした。

川上も今日はコントロールが今ひとつでした。四死球が多く、もっと失点していてもおかしくないです。でも4回以降はきっちり立ち直ってくるあたり、やはり経験の差でしょう。それよりも今日はドラゴンズの内野守備を褒めるべきでしょうか。8回の稲葉ヒットの後の新庄の三遊間の深い当たり、取って振り向いてすぐにセカンドへ送球の動きがさすがですよね。フラフラのピッチャーでも、守備に助けられ、というよりはゴロにさえすれば大丈夫という安心感みたいなものはやっぱり違うんでしょう。どこかのチームみたいに、そこにボールが行ったらドキドキハラハラな守備力とは雲泥の差ですから。そんなドラゴンズ相手ですからファイターズとしては、初回のワンアウト1,2塁のチャンスを攻め切れなかったのが、最後まで響きましたね。

 シリーズになると“初戦を取る方が何回日本一になってる”とか、第2戦になれば、“第2戦が鍵で、2戦を取るほうが有利”なんて好き勝手なことを外野では言い始めますけど、私は結局のところが、「自分のスタイルを出せたほうが勝ち」だと思うんですね。ですから今日のゲームが終わったからと言って、これでシリーズの大勢が決したとは思えませんし、ドラゴンズが有利だとも思いません。8回の裏の守備中にファイターズの外野陣が、新庄を中心に集まっていましたが、このときの笑顔が、とても印象に残りました。その表情で“くよくよしても仕方ないよ、次のプレーに集中しようよ”と言っているように見えたんです。確かに今日はファイターズはピッチャーの二つのミスで負けました。でも、それを引きずっては何にもならないです。

新庄選手のこの姿勢こそが、今季ファイターズをリーグ優勝に導いたのでしょう。だから明日以降、またどんな展開が待っているか分かりません。明日も、ドラマチックな展開を、期待しています。パリーグは強いぞ!