先日のリコールで、今日、カレスト幕張へセニック号を持ち込みました。
代車を出してくれる、との事でお願いはしましたが、マーチぐらいだろうと思っていたのに出てきたのはリバティーでした。
地味と言えば地味なクルマですけど、代車で貸してくれるクルマにしては良いですね。それとも最近どこもこんなにいいクルマを代車で出さないとサービス悪化と思われるって事で、代車で我慢するなんて考えなくても良いんでしょうか?
代車でも無いと、日本車運転する機会なんて無いですから、カレスト幕張から自宅の往復ですけどスピード上げたり、急にハンドル切ってみたりリバティーを色々試して見ました。
やっぱり、シートはフランス車、良いです!リバティーも日本車のイメージからすると、平板ではありますが無駄な沈み込みもなく、この感触なら長距離走ってもそんなに疲労は無いかなって感じです。でも、セニックのシートに慣れ親しんだ身には、このなんとも無愛想なシートは辛い・・・。体とシートの距離がありすぎるんですね。いかにも何かに座ってるって感じが取れない。それだけセニックのシートが良いんだな、と実感しました。
でも、オートマチックの感触はさすが日本車ですね。と言うよりセニック悪すぎです。(心臓にも・・・)変速ショックなんて全然感じないですし、信号でこまめに止まってもすぐにオーバードライブまでシフトアップするので、エンジン音が凄く静かに感じます。第一、無理やりアクセル踏み込まない限り、エンジンが3,000回転を超えるなんて事は無いですから。これはエンジンが回りたがらないと言うより、オートマのシフトパターンがそうなっているんでしょうね。リバティーの性格上、エンジンは引っ張るよりマメにシフトアップしたほうが燃費も良いですし、音の面でも静かになりますからね。ダラダラと走るには、この方がラクなパターンかも知れません。エンジンは1,000回転ちょっとのところであっという間に定速走行に入ります。こういうパターンはセニックとは全然違うのでちょっとギャップ感じました。でも、日本車ってみんなこういうパターンなんですよね。
サスペンションも、昔持っていた日本車のイメージからすると、意外と硬めで走行姿勢も安定している感じがしました。でも、セニックと比べると細かいショックが大きく伝わりすぎます。運転に必要なショックなら伝えてくれたほうが運転者は心地良いのですが、これは遮断してくれたほうが良いショックなので、この辺は是非、日産はルノーの美点を学んで欲しいですね。せっかくグループ企業なんですから。
リバティーで感じたのはエンジンの静かさ・オートマの出来の良さ、そして装備の良さですね。やっぱり日本車の出来は良いな、と言うのが偽らざる感想です。でも、ね。
それでも私はセニックのほうが良いです。どんなに壊れる恐怖と戦っても、シフトショックが大きくても、それを補って余りあるシートの包まれ感。それとシートアレンジや室内の使い勝手の良さ。そこに「モノがある」って感じじゃないんです。人が何かしたい時に、きちんとフォローして手伝ってくれる・・・出過ぎず、引っ込み過ぎず、ちょうど良い具合に気が利いている・・・手取り足取り、全部お任せの、“もてなし感”を求める人には物足りないかも知れませんが、私は要らぬ干渉はしないでくれ、という考え方なので、セニックのドライなところがとても落ち着くんですね。
出来の悪いオートマだって、アクセル踏み込めば5,000回転すぐに超えてくるセニックのパターンは、正直なところ嫌いじゃないです。今の道路状況考えると瞬発力が必要なシーンが意外と多くて、高速の合流とか信号の右折のタイミングとか出足が足りないと却って怖くなる場面が、私が免許取った20数年前より多くなっている気がする現状では、セニックのダッシュ力は意外と頼りになりますよ。燃費は結構財布に厳しいところありますけど・・・。
リコールを機に、何だかセニックの良さを実感しちゃいました。
こいつは潰すまで乗りたいですね。