幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

“くん”と“さん”の境界線。

息子の通っている幕張小に限らず、最近は学校で男の子・女の子の区別なく、“さん”で呼んでいます。私はこれ、すごく抵抗があるんですよ。息子の担任の先生から年賀状が届いていましたが、そこでもやはり“さん”づけでした。

呼び方においても男女の別を設けることは、男女差別に繋がるっていう考え方なんでしょうけど、それは違いますよね?本当は学校は、こういったうわべだけ一緒にして「ほら、男女同権ですよ」なんて事をやらずに、お互いを人間として認め合う精神を育てることを考えるほうが、余程大切なことだと思うんです。

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でも今回は、そんなことを触れたい訳ではありません。

私の部署で、一番の若手男性社員が中途で昨年入って来ました。(以降、本エントリーでは「若手君」と呼ばせてください)「若手」と言っても、あくまでうちの会社の若手ですけど(笑)

うちの会社は、はっきり言って親会社のリストラ受け皿ですよ。その“若手”が入社するまで、43歳の私が“若手”だったくらい、団塊の世代がひしめいている末期的な年代構成ですから・・・。

その若手君の呼び方を聞いていると、呼んでいる人の「人となり」が見え隠れして面白いですね。注意して聞いていると、はっきりと、“くん”付けで呼ぶ人と“さん”付けで呼ぶ人に分かれるんです。

“くん”付けで呼ぶ人は、完全にその若手君を格下に見ています。どっちかというとその“くん”付けする相手よりは、自分の能力に自信があるけど、普遍的な能力はちょっと怪しいって考えてるタイプでしょうか。また、そう呼ぶことで「自分は君より上なんだぞ」という意識が見え隠れしているようで、何だか傍で聞いていても不愉快になって来ます。

“さん”付けで呼ぶ人は、若手君との関係で特に上下関係を意識しない人ですね。あくまで人ベースというか、自己の意識がしっかりしているから、若手君の人格も尊重出来るのでしょう。

私は、その若手君を、入社以来ずーっと“さん”付けで呼んでいます。だって、“くん”付けって何だか相手を見下してるような感じがして、イヤなんですよ。

もちろん、その“くん”付けで呼んでる人が若手君の直接の上司で、私は単なる別の課の人間ですから気楽な部分はあるでしょう。でも、仮に私が若手君の上司でも、“さん”付けで呼びますよ。“くん”付けって、私にはどうしても見下しているような呼び方にしか、聞こえないんですよ。

そりゃあ、学校の中では“くん”で充分です。新入社員から2~3年程度、あまり自分の仕事として自立出来ていないレベルの社員は、私も激励の意味を込めて“くん”付けで呼ぶこともあります。でも、若手とは言え30代に入っていて、他社でも経験のある人を、“くん”付けにして呼んでしまう神経は、私は持ち合わせていません。第一、私が同じように“くん”付けで呼ばれたら、やっぱり不快ですから。

会社では、相手を敬ったりする気持ちを込めるには、名前に役職付けで呼ぶのが妥当だと思います。役職が無い人は、“さん”付けで良いでしょう。役職で呼ぶことは、上下関係やレポーティング・ラインをはっきりさせるなど、職場の規律を保つ意味合いもあるので必要なことだと思います。現に、役職での呼称を廃止した会社は、組織としての統制力が薄れていって、弱体化している会社が多いように思いますし(うちの親会社もそうですけど・・・)。ただ、同じ職場で仕事をする以上は、必要以上に上下関係を際立たせる“くん”付けでの呼び方は、気をつけた方が良いように思うんです。

皆さんは、どうお考えになりますか?