幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

危機管理能力。

ちょっと前に、アイスクリームに使う牛乳の問題で雪印が消滅したのに、まだ「うちは大丈夫」って考えてる会社があるようで。

不二家、消費期限切れ牛乳使用のシュークリーム出荷

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070111-00000311-reu-bus_all

[東京 11日 ロイター] 不二家<2211.T>は11日、昨年11月8日に消費期限切れ牛乳を使用したシュークリーム2000個を出荷していたことなどが判明したと発表した。品質管理の徹底管理が図れるまで、11日から5カ所の洋菓子工場の操業を休止するほか、全国の不二家チェーン店での洋菓子販売を休止する。会見した藤井林太郎社長によると、同社の洋菓子事業は4年前から営業赤字が続いており、再建途上にある。 
 問題があったのは、同社の埼玉工場。昨年11月8日、前日が消費期限切れの牛乳を使ってシュークリーム2000個を製造し、関東や新潟、福島、静岡の1都9県に出荷していた。調査を進めた結果、同工場ではこのほかにも期限切れ牛乳を7回使用していたことが判明。最大で1万6000個のシュークリームを出荷した可能性があるという。さらに、アップルパイなどに使うりんごの加工品の賞味期限切れを4回使用していたこと、細菌検査で出荷基準に満たない「シューロール」と呼ばれる洋菓子を出荷していたことも判明した。また、同工場内でねずみが捕獲されたことも確認されており、2004年には1カ月で50匹が捕獲されたこともあるという。 
 藤井社長は、11月に問題が発覚してから公表するまでに2カ月かかったことについて「考え方に甘さがあった。どう対応策を考えていくのかという点に気をとられ、(公表するということに)意識が及ばなかった」と述べた。

 同社長によると、品質管理の徹底を確認するため、洋菓子製造の5工場の再開は最短でも1週間はかかる見通しだという。業績への影響については「いろいろなことを精査しなくてはならない」と述べるにとどまったが、「洋菓子部門の1日の売り上げは平日で6000万円から7000万円、週末で1億円前後」(藤井社長)とした。

完全に、「人様が口に入れるものを作ってる」という自覚が欠如してますね。頭にあるのは自社の都合ばかりなんでしょう。食品工場なのにネズミが出てくる衛生状態なんて、考えられません。毎日きちんと衛生状態の管理を行っているんでしょうか?

不二家ではHACCP方式の導入なんて夢のまた夢なんでしょうね。期限切れの材料を使ってしまうのも、原価(コスト)のことを考えての計算づくでしょうから、これはもう、いくら弁明しても不信感を拭い去ることは不可能でしょう。

もうこの際、こういう会社には市場から退場して貰わないと、ハッキリ言って自浄能力はないでしょう。いずこの会社も同じですが、組織は腐りだしたら大規模な外科手術をしない限りは止まりません。

不二家も伝統のある企業ではありますが、これが埼玉工場だけの問題では無いでしょう。おそらく、これからマスコミの大攻勢にさらされて、次々に問題のある工場や商品が明るみになって来るんではないでしょうか?雪印の時と同じように。