幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

えちうらいふ。

買いましたよ、えちうら

私にとっては、“初えちうら”ですね。

マリーンズの2005年テーマソング「夢への翼」や、マリンスタジアムの選手がバッターボックスに入るときのテーマ曲などで、馴染みはあるのですけど、そこまでで中々“CDを買う”と言う行動までは起こしていませんでした。

今回は彼らの現時点での唯一のアルバム、えちうらいふ」を買いました。悲しいことに五反田のCD店ではどこにも“えちうら”の文字はなく、地元の幕張のヨーカドー内の新星堂でも、新譜の“ポラロイド”はありましたが、これは注文するしか無かったです。新星堂さん、地元なんだから、せめて店頭において下さい!

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アルバムのリリースは2005年6月ですから、もう2年近く経つんですね。

まず、ファーストインプレッション。サウンドはAtHomeMammyさんのお勧めどおり、自分でハンドやった経験があって、聴いている音楽もバンドもの中心の方には、スーッと聞けるサウンドです。ギター・ベース・ドラムすべてリズムキープもきちっとしているし、音がまとまっています。

よく、若手の「ぽっと出」バンドでは、アルバム編集で演奏能力の足りないところを誤魔化したりしますが、えちうらの演奏能力があれば、そんな小細工はまったく要らないでしょう。実際サウンドには演奏を誤魔化す為の細工は何もしていないですし。長柄くんのSaxも良いですね。これだけの演奏能力だと、えちうらは皆、習高で部活やってた連中だと噂では聞いていますが、誰が何部だったのでしょうか?とても興味のあるところです。

えちうらいふ”は全16曲。かなり長いですよね。それでも通勤時間が異様に長くなった私は、この“えちうらいふ”を2回聴いてもまだ会社に着けなかったので笑ってしまいました。まあ、じっくり聴ける時間が出来て嬉しいです(遠い目)。

しかし、聴いていてとても懐かしくなりました。曲の歌詞やアレンジに、習高OBだったら「ああ、あれだな」とか出所を納得してしまうものがちりばめられているんです。

“やまない雨はない”の「合唱コンクール」。合唱コンクールは、今でも異様な盛り上がりを見せているのでしょうか?私の時代は平気でそのときの歌謡曲のヒット曲を無理やり歌うので、1年生の時にはその迫力と奔放さに圧倒されました。2年生からは率先してやってましたけどね。私のクラスは2年生では「銀恋」、3年生では「メモリー・グラス」ですよ!普通合唱なんか出来ません!仕方ないからコーラス自分たちで編曲してやっていました。

プリンセス・プリンセス(真ん中は本当はハートマーク)の「紺色ジャージが今ドレスになる」って、私と同じグレードカラーですね。私が現役だった当時はエンジ・緑・青の三色。私は青色の学年でした。青と言ってもジャージ(当時は“習高タイツ”って呼んでいました)の色は紺色っぽかったですね。今はもっとちゃんとしたジャージなんでしょうけれど。

“勇者達へ”で聞こえてくる太鼓。どうしても「習志野Let’sGo」を連想します。意識しているとは思いますけど。「習志野Let’sGo」は、マリーンズのややチャンステーマにも転用されていたりしますので、なんとも言えない部分はありますけど。

“誰?なぜ?”のアレンジで使用されている、ハチャトリアンの「剣の舞」。これって、習志野高校のブラスバンドのお遊び曲の定番です。私のいた当時も、休憩から練習に戻る前に、音出しを始めながら誰かがこの“剣の舞”をやり始めると皆追従しちゃうんです、かなりのノリで。

この“誰?なぜ?”では、メタルっぽくアレンジされた剣の舞ですけれど、それに近い迫力で指揮者も無いままアドリブ演奏が続いたりすることがしょっちゅうだったので、校内にいる他の生徒も、剣の舞は耳に馴染んでいる人が多かったと思います。曲の中で剣の舞がいきなり盆踊り風に変化するのも、ブラバンっぽくて良いですね。ブラバンのアドリブの中でも、パーカッションの人がバスドラムを使って盆踊りの太鼓を叩き始めると、今度はそれに合せて「剣の舞盆歌」に変化したりとか、遊んでやっていましたので、何だかとても懐かしい気持ちになりました。(感傷に浸ってどうする?)

でも、このアルバムでやっぱり一番印象に残るのは「夢への翼」“Building Our Dream”ですね。この曲聴いてると、2005年シーズンが頭の中にすぐ蘇ってきます!

 

最後になりますが、えちうらは全員が習高卒業生っていうこともあり、どうしても贔屓目で見てしまいますが、それでもひとことを。

演奏能力は申し分ないです。バンドとしてやるなら、充分なレベルですよ。私のやっていたバンドよりはるかに上手です。きっと高校時代の勝負でも負けるでしょう。作詞・作曲もメンバー全員がこなしているようで、メロディーもオリジナリティーがあってそつなく出来ています。正直、ここまできっちりそつなくアルバムが作られているとは、予想しませんでした。

ただ、足りないのは切迫感というか、ハングリーさですね。バンド活動好きでやっているんでしょうけど、何だかこう圧倒するような存在感がないんですよ。だからメロディーもちゃんとしっかりオリジナルなんだけど、「どっかで聴いたな」って印象しか残らないんです。

これはプロモーションの関係で、このアルバムがごった煮状態になったから感じるだけかも知れませんが、スターダムにのし上っていくグループにはこの「迫力」が必ずどこかに備わっています。

これからの活動を通じて、それを是非身に着けて行って欲しいです。私に資金があったらプロモートさせて欲しいんですけどね、本心は。