幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

海の香り。

私の住んでいる幕張5丁目あたりは、好天の日中には、海からの潮の香りが部屋の中まで入り込んできます。メッセのビル群と、東関東自動車道を超えて。

生まれが海の傍でしたから、実は泳げないくせに海が大好きだったりします。生まれてから4歳まで過ごした、石川県小松市市営住宅は、歩いて5分ほどで安宅の浜まで出ることが出来ました。幼い頃の私は、父母に連れられて良くこの浜辺で遊んでいたそうです。実際、幼い頃の写真はこの浜辺で撮られたものが多く、どこかに遊びに行くというより、この浜辺で過ごしたことが、多かったのでしょう。

そんな記憶がどこかに刷り込まれているのか、今でも潮の香りがすると、何とも言えず幸せな気持ちになれます。きっと幼い頃の楽しい記憶が、私の心の奥のどこかに、ずっと残されたままなのでしょう。

この週末は天気に恵まれ、窓も開け放っていますから、お日様に焼かれた乾いた空気と一緒に、幕張の浜の香りがほのかに、こうしてパソコンの前にいても漂ってきます。幼い頃の写真が見たくなりましたけど、すべて実家に置いたままですので、今度帰った時にでも少しもらって来ようと思います。

ここ幕張は、私の生まれた昭和30年代の後半までは、今の国道14号線の辺りが海岸線でした。うちのマンションも、この頃埋め立てられたところに建てられたものです。

幕張にお住まいの写真家、早坂卓さんのホームページで、昔の幕張付近の写真を見つけました。

http://taku24.com/uminokioku/uminokioku.html

「海の記憶写真館」です。ご興味のある方は、ご覧になってみてください。

幕張メッセを称して“バブルの落とし子”などと揶揄する向きもありますが、住んでいる私が言うのもなんですが、極めて人工的な街並みでありながら、必要な生活インフラはすべて揃っており、夜間も暗いところが無く治安面も良好、それでいて少し丘へ向かえば古くからの街並みも残されている、とても不思議な魅力に満ちた街だと、思います。

元々が北陸・石川の出身の私ですから、関東のどこに住んでもよそ者には違いないのですが、やはり海の近く、それもすこし田舎の風情を残した街となると、ここ幕張が一番希望に合ったところでした。

今は平日は厚木暮らしで、この風に乗って流れてくる潮の香りを楽しむことの出来るのは、週末だけになっていますが、やっぱり落ち着きますね。

また来週も頑張りましょうか。