“平日単身赴任”で、一番思うに任せなくなったのが、音楽鑑賞、でしょうか。
平日しかいない上に、何時まで住むのか分からない仮住まいへ、ステレオやパソコンを持ち込む訳にも行かないですから。
私は不意に、頭の中にメロディーが流れてくることがあります。良く聴いているバンドの曲だったり、テレビコマーシャルで耳にした曲だったりと、その“原曲”は色々ですが。
今日は上手に写真撮れました、かな? 今日、流れてきたのは何故かゴダイゴの「THE MORNING AFTER」でした。
そしたら何だか無性に聴きたくなって、エイや!でついでにレコードをCD化してしまえ、と作業に取り掛かりました。
私がゴダイゴを聴くようになったのは、千葉に転校した中学3年生の時です。当時の同級生に熱烈なファンが居て、彼が私に勧めてくれたのです。“DEAD END”とにかく聴いてみてよ、と。
この“CMソング・グラフィティ”も、“DEAD END”も、私が中学3年の頃には発売されていました。私はゴダイゴを勧めてくれた彼からその2枚のレコードを借りて聴いたのですが、演奏力・アレンジ・アルバムのコンセプト・・・どれを取ってみても素晴らしく感じられたんです。今よりずっと、感受性の強い年頃でしたし(笑)
“CMソング・グラフィティ”は、文字通り、ゴダイゴが手がけたテレビコマーシャルのバックで流れる曲を一枚のアルバムに仕上げたものです。テレビコマーシャルというと耳にする機会は多いものの、流されて聴いてしまうものが多いですが、ゴダイゴはアルバムに収めるにあたってすべての曲を編曲しなおして一つのアルバムにきっちり仕上げています。寄せ集めでは無くちゃんとしたコンセプトを持って編集してるんですね。
ゴダイゴの魅力、と言えばタケカワユキヒデの英語に上手く乗っているメロディーと、ミッキー吉野の絶妙のアレンジ、そしてメンバーの確かな演奏力ですが、このCMソンググラフィティには、その魅力が凝縮されています。
DEAD ENDほどの強烈なメッセージも芸術性も、このアルバムにはありませんが、ゴダイゴの魅力を詰め込んだ作品としては、万人にお勧めできるものだと、思います。
私がこのアルバムで好きな曲は、というと冒頭のふっと頭に流れてきた「THE MORNING AFTER」ですね。タケカワユキヒデのハイトーンのボーカルのサビから、ドラマーのトミー・スナイダーが吹くフルートのソロにかけて、何だか初期のビートルズを髣髴させる爽やかさで、私は大好きなんです。
- アーティスト: ゴダイゴ, GODIEGO
- 出版社/メーカー: コロムビアミュージックエンタテインメント
- 発売日: 1993/10/21
- メディア: CD