幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

割箸もあぶない。

日頃、何気なく使っている割箸、私のようにサラリーマン生活であれば、お昼は外食される方も多いでしょうが、そういう場合に殆どと言って良いほど目にするのが“割箸”です。

その割箸も、生産の殆どは中国に頼っています。

日経ビジネス「世界鑑測 北村豊の中国・キタムラレポート」で、今回は割箸のことを取り上げていました。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20070823/132912/?P=1

元々日本の割箸は、外食産業で箸の洗浄の手間を省き、他人の口に触れたことが無いから衛生的・・・ということで使われているはずです。ところがその割箸の“衛生的”という概念は、考え直したほうが良いようです。

確かに、割箸は他人の口には触れていませんが、木材を加工する際に使用されている薬品の安全性やその残留度はどうなのかと、そういうことは考え付きませんでした。このコラムの指摘通り、木材は湿気でカビが発生しますから乾燥させる為の薬品を使うでしょうし、できるだけ白くしたほうが衛生的と思われるでしょうから漂白もするでしょう。そう考えると、割箸にはその製造工程で多量の薬剤が使われ、それが残った状態で製品として梱包され消費者に届いている可能性も高いはずです。

一部で言われている「コンビニの割箸を、コップに入れて中に金魚を入れると死んでしまう」ということも、本当なのかも知れません。割箸を加えると少し酸っぱい味がするのは、木の味なのだと信じていましたが、実は木材のカビを防ぐ防カビ剤の味だったのですね。

一応、日本では割箸輸入者の協会が設立されており、その協会が割箸の残留薬品濃度などの検査を行い、合格したものに認証マークを交付する制度をスタートしています。

http://www.waribasi.com/archives/50_/

但し、これは全製品の検査結果ではなく、サンプル抜き取りによる検査結果であること、そして認証マークの交付率も70~80%程度ということなので、これを持ってすべての日本に輸入された割箸が安全とは言い切れない部分はあります。

私は割箸というと、日本の間伐材を使用しており木材の浪費では無いと思っていましたが、実際には中国(あるいはロシア)の山林を割箸専用に使用しているものが殆どなのですね。

単に、口にするのが危険、と言うだけでなく、緑の保護と言う観点からも、割箸の使用は避けたほうが良いのでしょう。そうは言っても外食産業を利用すると割箸は現在避けて通れない状況ですので、本当に「私は割箸使わない」を貫くならば、自分の箸”をケースに入れて持ち歩くしか方法がないでしょう。

出来る事なら心ある外食産業の会社の経営者の方には、多少手間がかかるかも知れませんが箸も繰り返し使用できるものへ切り替えて行って欲しいものです。

私もこの記事を読んで、自分の体を守る、という意味もありますが、まずは森林資源の保護にも役立つものであるならば、外出用に箸箱と箸を揃え様かと、思いました。来週末にでも買いに行きましょう!