幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

The Pleasure Principle。

土曜日に息子と床屋に行った帰りに、幕張駅前通にある草古堂さんへ立ち寄りましたが、その時に流れていた曲が、Gary Numanでした。多分、バイトさんの趣味でかけていたのだと思いますが、何だかものすごく久しぶりに聴いたので、1枚だけ持っているLPを、CD化してしまいました。

The Pleasure Principle

The Pleasure Principle

  • アーティスト: Gary Numan
  • 出版社/メーカー: Beggars Banquet
  • 発売日: 1998/06/23
  • メディア: CD
 

CDになると、曲目が増えていますがLPは全10曲、B面最後が“Engineers”です。

このアルバムを買った当時の音楽状況というと、日本でもイエロー・マジック・オーケストラがブレークしており、コンピューターの創り出す音の目新しさもあったのでしょう。当時の“テクノ・ポップ”と呼ばれたサウンドを今聴いてみると、何だか妙に気恥ずかしくなってしまうような安っぽいサウンドで、時代を感じさせますね。

Gary Numanのほうはというと、YMOほどのコンピュータサウンドはないですが、ボーカルにもエフェクトかけまくり、ドラムやベースのリズムラインも抑揚を抑えて無機的に演奏しているところが、今聴くとかえってアナログっぽくて親近感を覚えてしまいます。

「The Pleasure Principle」での一番のヒット曲というと、やはり“Cars”でしょう。(っていうか、それ以外の曲はこれ以降もあまりパッとしたセールスはなかったですが・・・)

youtu.be

シンセサイザーの音も、今のものよりずっとシンプルですが、当時はこれでも生の楽器の音との違いで「未来」を感じたものです。今のコンピュータが創り出すサウンドの厚みから比べると、おもちゃのようなサウンドなんですけどね。

私もこの頃は高校2年生でしたけど、所謂“テクノポップ”と呼ばれたサウンドにはどうも馴染めず、無機的なものへの抵抗を感じていたことを思い出しました。でもGary Numanには何故か惹かれるものを感じてしまい、LPを買ってしまったんです。FMラジオで初めて聴いた“Cars”に、無機的なものを狙っている割には、サウンド自体はさめておらず、訴えかけてくる力強さを感じたんです。

余談ですが、YMOがやっていたもみ上げをカットしたヘアスタイルのはしりも、Gary Numanだったように記憶しています。(私も一時もみあげを剃っていたのはナイショです)若気の至りですね(笑)