幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

あなたは、「屁尾下郎」ですか?。

ここのところ更新頻度も落ちていまして、ユニークアクセスも日に100件を下回るようになってしまいました。仕事が忙しいこともありますが、何よりも通勤時間が長すぎてネットそのものにアクセスする時間が減っているのが一番の理由ですが・・・。

そのネット社会も、何だか息苦しくなっています。私のこのへっぽこブログにも、社会的にみればどうって言う影響の無いエントリーにまで、“批判”コメントをくれる方々がいらっしゃいます。これを所謂、「ネットイナゴ」などと呼ぶ向きもありますが、根本は「批判が正義」という最近の風潮があるように私は思えてなりません。マスコミが「批判大好き」なのも、この風潮を助長しているのでしょうけど。

 

と、思っていたら作家の糸井重里さんが、日経ビジネスオンラインで、このような対談調の記事を書かれていました。

「屁尾下郎」氏のツッコミが世の中を詰まらせる日経ビジネスオンライン

http://business.nikkeibp.co.jp/article/life/20071023/138300/?ST=sp_hobonichi07

「お前、屁をしたろう?」満員電車や、人ごみの中で誰かに指差されて言われたら、あなたはどうしますか?本当にしたならまだしも、濡れ衣だったら「いや、私はしていません」と言うでしょうが、周りから突き刺さってくる視線は、最初に言われた人が悪者といった意識で塗りつぶされているように、感じることでしょう。

周りの人が、みなお互いの行動を監視し合っている、そして誰かの失態・失敗を待っている・・・満員電車だけでなく、ネット上でもそんな雰囲気に満ちてきているように思います。

自由に(もちろん必要な一般常識は踏まえた上でですが)自分の意見を発信することが利点と思われた個人ブログも、「下手な事書いたら炎上する」という恐怖心で、ブログの更新そのものを断念しmixiなどSNSへ逃避してしまう方もいらっしゃいます。私は何だかそれも違うように思うんですよね。

うちの会社のことを例に挙げて恐縮なんですが、“屁尾下郎”がやっぱり何人か存在します。他人を批判し貶めることで、自分の地位を相対的に上げようって事なのでしょうが、これは会社としては何のメリットも生産性も無い行為で、これから改革を行っていく為には害にこそなれ絶対にプラスにはならない行為です。

他人の失態を指摘するのは簡単です。ちょっと見ていれば人の失敗など目に付くものです。それでもこの“屁尾下郎”さんたちは、鬼の首を取ったかのように「こいつはこんな失敗をしています」「この人はこんなミスをしています」と声高らかに宣言します。失敗を見つけてくれるのはありがたいですが、管理する側としては、それをフォローし如何に会社に損害がないように次の手を打つことに重きを置いて欲しいものです。しかし、この“屁尾下郎”氏は他人のミスを指摘して終わりなのです。

私はむしろ「俺は屁をしたぞう」と宣言するくらいの人間に期待したいです。

他人に迷惑をかけることは許されることではないですが、失敗をしたらそれを潔く認め、次への活力へと変えてくれる人間が沢山出てくることを期待しています。実際私は部下全員に、「前向きにチャレンジしたのなら、多少のミスはキチンと報告していれば許す」、と大っぴらに宣言しているほどです。うちの事業所はどうも大人しく真面目な方が多く、“屁尾下郎”氏の大声に押されてしまいがちなんですよね。だから「屁尾下蔵」氏が沢山出て来て欲しい、などと、この記事を読んで思いました。

などど言いつつも、この“屁尾下郎”さんたちにも、ちゃんと育って行くように指導をしなくてはいけませんね。明日の朝礼でグサッと釘を打つとしましょうか。