幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

前進。

今日は久々に野球を見たって感じですね。成瀬が先発するので、野球五輪代表チームの韓国戦を、真剣に見てしまいました。

先発の成瀬は、やはり表情が強張っていていつもとは別人のような顔をしていました。ピッチングも力みからか制球が甘かったですね。それが初回のコヨンミンのホームランに繋がりました。でも、打たれたときは普通のセンターフライだと思ったのに、意外と伸びましたね。

今日の勝因は、このホームランで失った点をすぐその次の攻撃でひっくり返せたことでしょう。

点を取られた直後、先頭の新井が先発のチョンビョンホのしつこいぐらいに投げ続けるチェンジアップに良く食らい付いて、2-1と追い込まれてからフルカウントまで粘り、ツーベースを放ちます。

続く阿部は打ち損じましたが、何とか新井を進塁させます。阿部は良いですね。シーズン中よりはるかに集中力を感じます。続く村田は状態が悪そうです。この後2・3打席ではヒットを放ちますが、タイミングが合っていないですね。それでもヒットを打つあたりは今季の成長の跡なのでしょうか。

ツーアウト3塁になって稲葉を迎えますが、稲葉も価値あるフォアボールでした。変化球は当てられストレートは見極められでは、チョンビョンホも投げる球が無くなったでしょう。

続くサブローのタイムリー、“大村”って呼ばれると躊躇しますけどサブローの本名はこれなんですよね。サブローはシーズン中からこういうチェンジアップでタイミングが取りづらいピッチャーは、意外と相性が良い印象があったので、タイムリーの出る予感はありましたが、本当に見事に打ってくれました。

ゲームを通して、今日の中継のテレ朝の解説の方々は“ピンチの連続”などとおっしゃっておられましたが、ランナーが出てはいますが打たれていた訳ではないので、投手の仕上がり自体は悪く無いと思います。

http://beijing2008.nikkansports.com/baseball/asia/score/ach2007120202.html(ニッカンスコア)ピンチの連続でしたが、ヒットは6本しか打たれていません。

試合時間の延びたのは、フォアボールの影響でしょう。韓国の各打者もじっくり見て打ってくるタイプが多いので、どうしても試合時間は長くなってしまうでしょうね。

ゲームを見ていて感じたのは、チームの一体感がすごいな、という点です。各人が自分の役割を認識して、適切な判断が出来ます。ピンチにも慌てず、何をやるべきかがしっかりイメージされています。

野球代表監督が星野さんに決まって、コーチ陣が“お友達”で固められた時は「やっぱりこいつも団塊世代かよ」なんて思っちゃいましたけど、星野さんは現場で一緒にプレイする選手でコアになる選手をメンバーに組み入れ、これが上手く行っていると、私は思います。

ともすると、若手中心でチーム編成しがちですが、星野さんは体力もパワーも落ちているベテランを上手く使って主力選手と監督の意思の伝達をきっちり行っており、それがとても良い方向へ回っているように見えます。ゲームに出る機会は少ないですけど、ライオンズの和田、タイガースの矢野、スワローズの宮本が、きっちりチームを引っ張っているのでしょうね。

やはり、若手には若手の、ベテランにはベテランの役割があるのですよ。と、いう思いを強くしました。

しかし、中継で見ていても、星野さんのマネジメントは素晴らしいですね。それぞれの選手に適切なミッションを与え、選手のやる気を上手く引き出しているばかりでなく、選手ごとの能力・適正を見極め、もっとも適した役割を上手く与えています。こういうチームは、華やかさは無いですが、勝負事には強いですよ。

私も、こういうマネジメントが出来るようになりたいです。野球を見ながらですが、そんなことを考えてしまったゲームでした。