幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

指導者。

今日はお休みでしたので、久しぶりに高校サッカーの中継を見ました。注目はなんと言っても千葉県代表の流経大柏高校です。

千葉県大会の勝ち上がりはこちら。

http://www.chiba-fa.gr.jp/07category2/national-hs-pref-final.html

私の母校・習志野は、ここのところ選手権から遠ざかっており、今年も県大会ベスト16止まりでしたが、今日の流経大柏の試合を見ていて、大変な壁を感じました。やっぱり強いですね。

流経大柏の本田監督は以前に習志野高校を指導されていたこともあります。千葉県で市原緑高校・習志野高校の指導をなさってから2001年に流経大柏の監督に就任されています。

今日のゲームで流経大柏のイレブンは、ボールへの意識が非常に強く、津工がボールを持つとどの位置でも誰かがフォローに素早く入っていました。ボールへの集散が非常に早くパスサッカーが持ち味の津工のリズムをすぐに分断し、あっという間にマイボールにしてしまいます。ピンチらしいピンチもなく、前半は1-0で折り返しますが、内容は流経大柏が圧倒していたものですから、一つのきっかけでワンサイドになるような気もしていたのですが・・・。

後半に入って、津工も持ち味を出して攻め上がり、立ち上がりからは津工がボールを支配します。流経大柏がボールを持っても、すぐに津工の選手に奪われる展開が続きます。

ここで、ロングシュートを蹴って流れを切る選手が、流経大柏にはいるんですね。シュートのチャンスがあれば積極的に打つことがゲームの流れを変える・・・というのはセオリー中のセオリーですが、これをゲーム中に落ち着いて高校生がやってのけるのですから大したものです。

やはり、このシュートが流れを変えました。その後から前半と同じように流経大柏がボールを支配し始めます。エースの大前君の2ゴール目までは何とかゲームになっていましたが、3点目が入ってから津工の集中力が明らかに切れてしまいました。

結果はこの通り。

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/hs/86th/data/result/result05_index.html

選手権の準決勝で、ここまで点差が開くのは気の毒ですね。でも、私が流経大柏のすごさを感じたのは、リードが開いてからも一向に攻撃の手を緩めない点です。それがここまでの点差に繋がったと思います。

中継の解説で、本田監督の指導方法が説明されていたのですが、選手は練習前に自分の課題を紙に書いてまとめているそうです。漫然と練習するのではなく、今の自分に何が欠けているのか、何を強化すればもっとプレーが充実するか、そのような課題を常に考えながらトレーニングに取り組んでいるとのこと。

確かにこのイレブンを見ていると、ゲームの中の状況判断も的確で、FWだから、MFだからというのではなく、今の状況を選手個々が的確に判断し、次のプレーを考えています。選手の個人技がどんなに優れていても、他に良いポジション取りをしている選手がいればパスで局面を打開したり、1対1でここぞという場面では、鍛えられた個人技でボールを持ったまま繋いで行ける・・・このチームはホントに強いですね。

高校サッカーを見ながら“決定力不足”と言われて久しい日本代表のことが頭をよぎりました。本田監督、日本代表の指導なさっても面白いかも知れませんね。

選手権準決勝2試合目は、静岡代表・藤枝東が1-0で勝って、14日の決勝へ駒を進めました。

決勝戦が楽しみですね!