幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

ゆうき。

また、岡山で悲惨な通り魔事件がありました。犯人の少年は「誰でも良かった。人を殺せば刑務所に入れると思った」と言っているとのこと。

http://mainichi.jp/select/today/news/20080326k0000e040064000c.html
岡山突き落とし:18歳の殺人 深夜帰宅の県職員に悲劇(毎日.jp)

亡くなられた男性のお父さんが、悲しみをこらえて、振り絞るように言っていた言葉が、心に痛いです。
「本当は腸が煮えくり返る思いです。でも、もう息子は死んでしまったのだから、犯人の少年も、これからは更生して社会の役に立つ人になって欲しいです。こういうことは、もう息子で最後にして欲しいです」・・・と。


ゆうき (あなたへ)

ゆうき (あなたへ)

  • 作者: レイフ クリスチャンソン
  • 出版社/メーカー: 岩崎書店
  • 発売日: 1997/03
  • メディア: 単行本



児童書の出版社、岩崎書店(“岩波”じゃあ、ないです)から発行されている「あなたへ」というタイトルで15冊のシリーズ物となっている絵本の10巻目です。サブタイトルが“ゆうき”

岩崎書店のホームページでの書籍紹介です。
http://www.iwasakishoten.co.jp/products/4-265-03870-0.html

15巻の「あなたへ」の中で、今回はこの“ゆうき”といじめの問題を扱った“わたしのせいじゃない”、そして国による貧富の差を目の前に突きつけてくる“たんじょうび”を買いました。

3冊とも、シンプルですけど可愛いイラストに、短いけれども心の奥まで響いてくる言葉が添えられており、読む人の気持ちに語りかけてくる本です。

元々がスウェーデンの、日本で言うところの「道徳」にあたる教科の学校用教材と言うことですが、子供向けの絵本として扱われるのは、正直勿体無い内容であると、思います。この本は、新鮮な気持ちを忘れつつある大人こそが読むべきじゃないかと、思うくらい・・・。

「ゆうき」は、自分の身に降りかかるであろう「困難」を「失敗」に例えて、「失敗」を恐れない勇気をちょっとだけ思い出そうよ、と励ましてくれます。そうすれば地球がもっと住みよくなる・・・と。

その勇気は、自分の近くに居る人に、ほんの少しの思いやりを持つことではないかと、思うのです。

そうすればきっと、やり場のないよう悲しさを生み出す、不幸な事件も起きなくなるでしょう。