幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

本物。

今朝、何気なくつけていたTBS「知っとこ!」で紹介されていた、完全自然放牧の牛乳にこだわる、25歳の若者に興味を惹かれてしまいました。

毎日放送「知っとこ!」公式ホームページより
http://www.mbs.jp/shittoko/data/08_04_05/1.html

牛乳じゃない牛乳。 「シックス・プロデュース」
http://www.mizuho-style.com/shop/sixth/

シックス・プロデュース代表の洲浜さんは弱冠25歳。実家は牛乳販売店を営んでいたそうですが、大学在学中から「自分は何が出来るのか」を自問自答していたそう。
牛乳の生産から販売までの経路を知れば知るほど、今の牛乳を取り巻く環境の不自然さを思い知ることになります。

そして、仕事を通じて聞いた、お年寄りの「昔の牛乳が飲みたい」という声に応えようと洲浜さんが決意するのは、自然な流れだったのかも知れません。
それでも、その気持ちに忠実に、まったく未経験から酪農の世界に飛び込んで、立派に事業として立ち上げている洲浜さんに、「素晴らしいなあ」と感銘を受けました。

どんな形でも良い、自分の使命を探しだし、ひたむきに信じてやり抜く努力。まだ25歳ですから、正直ここまでに経験した苦労というのは、全ての世代の方からみた一般的な経験値から見ると、それほどのことではないのかも知れません。でも私は、洲浜さんがその同世代の方と比較して考えると、強い決意と情熱を持って取り組んで実現する姿は、やはり立派だな、と思うのです。

おいしい牛乳、というと北陸・石川出身の私は、真っ先に「ジャージー高木乳業」という会社を思い出したものです。石川県内では、学校給食での採用率も高く、なじみの深い企業でした。

でも、です。

2001年4月、学校向けの牛乳に、異臭で回収した牛乳を再利用していた事実が発覚、その後自主廃業してしまいました。
http://meikyoro.web.infoseek.co.jp/kyouikunynewa/kyouikunews2001-4.htm
「教育ニュース」2001年4月(3番目と8番目、13番目に高木乳業の記事があります)

その1年前には、私も一時期金沢へ戻っておりましたので、その時には懐かしさもあってずっと買っていた会社なのですけど。雪印の事件があり、また地元の恥を晒すようで恥ずかしいのですが、高木乳業の事件の1ヶ月くらい前には、七尾市の北陸乳業(農協系)が製造ラインで製品へ消毒液の混入があり、営業停止になったばかり。

そんな事があっても自浄能力が働かなかった、どうしようもない会社だったのですね。自主廃業後も元従業員との間で随分訴訟沙汰になっているようですし、酷いものです。

元々は、“おいしい牛乳”を提供しよう・・・という気持ちで、会社を興したはずなんですよ、高木乳業だって。

洲浜さんには、初心貫徹して欲しいものです。