幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

あなたが言語道断。

連合の高木会長が、日本電産の永守社長の発言を批判されています。

http://www.j-cast.com/2008/04/26019537.html(J-CASTニュース)

永守社長の発言は、労働基準法の主旨に反すると、おっしゃりたいようです。

高木さんの背景は、こんな人物です。バリバリの労組の人ですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AB%98%E6%9C%A8%E5%89%9B
おまけに、私の大嫌いな“団塊”世代です(笑)。旭化成に入社しては居ますが、殆ど労組畑でマトモな企業の仕事をやったことは、無いんじゃないですか?そんな方が、本当に「働く意味」「企業組織の動かし方」を理解しているとは、私には到底思えないのですが。

そんな方がムキになって批判した発言は、こちら。

http://www.asahi.com/business/update/0423/OSK200804230044.htmlアサヒ・コム

私が、この永守社長の発言の報道内容を基にして感じることは、「正論だな」ということです。
法律を守って、休日を取る事は必要です。休むことも大切です。でも、この永守社長の発言の趣旨は「企業全体が成長しよう、という意欲に満ちている時に、自分だけ“権利”だからといって休みたい、などという奴は、会社に居て欲しくない」という意味に、受け取りました。
法律を守る為に会社を潰しては、まったく意味がありません。企業の最前線で現場に居る身にとっては、他の企業との競争に打ち勝つ為には、多少無理をして休日返上して働くことも、必要悪だと思うのです。

労働基準法などでヌクヌクと守られて働くことの出来る社員は、大手で市場も寡占化出来て居て、社員以外に一生懸命働く「非正規労働者」の固まりが居る企業だけではないですか?

事実、日本電産M&Aを重ねて成長はして来ましたが、買収された企業の社員を自らリストラすることは無かったとのこと。社会全体として考えれば、一部の社員の休みと年収を維持するよりも、多くの人を社員として雇用し平均的な収入を確保し、外国を含めた他の企業の競争に打ち勝って行くほうが、見かけ上労働基準法を守るよりも余程「大切な」事だと思うのですが。


平均年収で比べれば、日本電産はまだまだ発展途上です。高木会長の所属していた旭化成と比較してみましょう。

日本電産 http://www.nenshu.jp/code/6594.htm 34歳で575万円


旭化成 http://www.nenshu.jp/code/3407.htm 42歳で889万円

平均年齢に開きはありますが、同年代でも旭化成の年収には届かないでしょう。しかし、注目は旭化成の社員数の減り方です。社員の休みと年収維持の為に、労働基準法上従業員と見做される人を減らしているという見方もあります。法を守る為に「非正規労働者」の数を増やし、ろくに働きもしない年寄りの休日確保と年収確保に非正規労働者が犠牲になっているという見方も、出来なくはありません。

このように複眼的に背景を確認した上で、永守社長の発言を批判なさったのなら、良いでしょう。ただ、高木会長のバックグラウンドを見る限りは、そのようなことが出来る方には、とても思えないのです。
あくまで言葉狩りの如く、永守社長の発言を批判されたのだとしたらそれこそ「あなたが言語道断」だと、思うのです。