幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

台本。

まるで台本があるかのような、喜劇のようなサヨナラ劇です。

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2回までは、相手に点を取られないだけで昨日のリプレイのような展開でした。宏之はフォームが安定しないものの、今日はストレートに威力があった分、安心して見ていられました。サトも心得たもので、真っ直ぐ中心に組み立てて5回までは無失点で切り抜けます。

打線は、まるでタイガースに舐められているように感じるプロ初先発の鶴を、初回ワンアウトも与えずにノックアウトしますが、その後の江草を責めあぐねてしまいます。
結局今日のゲームを決めたのは、6回表裏の攻防でしょう。表には早川の好守で金本のヒット性の打球を犠牲フライで止めます。失点には繋がりますが、あのイニングは何だか魅入られた様に棒球投げていた宏之に、一呼吸入れて落ち着かせてくれた貴重なアウトでした。もし、タイムリーにしていれば、あのイニング途中で宏之は降板していたでしょう。

裏には大松のタイムリーで三番手橋本健から貴重な2点を奪います。ここで追加点がなければ、流れは一気にタイガースへ傾いて、今の中継陣と起用方法では、抑えることなど出来なかったでしょうから。

これで大きなヤマは越えたかと思ったら、今日は色々ありましたね(笑)
8回に晋吾が金本に、SONICが葛城に仲良く2ランを浴びて4失点。その後ツーアウト満塁で打者:新井というタイガースファンにとっては勝ったも同然の展開で、何を思ったかリリーフにブライアンを送ります。

このときのブライアンがものすごい闘志でしたね。もう勢いだけで抑えます。真ん中高めのボール球3球で三球三振に切って取ります。この時ばかりは私も思わずガッツポーズしてしまいました。マリンでタイガースファンに我が物顔されるのが堪らなく嫌だったのです。チーム状況がアレとは言え、ここまで集客力でタイガースファンの後塵を拝するとは、球団も方針を考え直さないといけませんよ。

これで「勝った」と行かなかったのが今日のポイントでしょう。このところクローザーとして安定してきた荻野が、9回頭から行ったのに、あえなく2点を失います。しかしここでも良く2点で踏み止まりました。同点で行けばまだ藤川の顔を見なくて済みます。

9回はJFKの一角に追加で食い込んで来たと解説に言われていた渡辺がタイガースのマウンドです。確かにキレのあるスライダーと伸びる真っ直ぐで簡単にサブローとサトを打ち取ります。やはりウィニングショットのあるピッチャーは良いですね。ツーアウトで「やべえ、延長になったら絶対負ける・・・」と心配になりだしたところでオーティズがスライダーをカットしまくりフォアボールを選んで出塁します。

ここで代打はズレータ。ここも簡単に2ナッシングに追い込まれますが、3球目の外寄りスライダーをライト方向へ運びます。外野の間を抜いたところでオーティズが全力疾走。1塁から長躯生還し、サヨナラとなりました!

これで6月は6勝5敗と一つ勝ち越しです。しかもセリーグぶっちぎり首位のタイガースを交流戦首位から引きずり降ろし、今の所唯一タイガースから勝ち越ししているパリーグのチームとなっています。チーム状況は最悪ですが、こういうところはやはり“ロッテ”ですね。タイガースファンの皆さん、ごめんなさい。

このまま上昇するとは思えませんが、負けるよりは勝つほうが見ていると楽しいに決まっています。今のチーム状況だって、起用方法をちょっと見直せば、今の位置に居ることの方がおかしいと思うんですよ。戦力は決して他のパリーグのチームと比較して、劣っている訳では無いのですから。