幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

能登の花ヨメ。

昨日、クルマの中で聴いているBay-FM田中美里さんの番組で、自身が主演されている映画の紹介がありました。

能登の花ヨメ」
http://www.notonohanayome.com/

能登の花ヨメ」応援ブログ(ロケ地・穴水町の開設したブログです)
http://notonoyome.exblog.jp/
穴水町は私の母が青春時代を過ごした街です

田中美里さん 公式ブログ
http://ameblo.jp/tanaka-misato/


女優・田中美里さんそのものをあまり知らなかった私は、彼女が同郷の方とは知りませんでした。
Wikipedia田中美里
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E7%BE%8E%E9%87%8C


能登の花ヨメ」の映画そのものも、このBay-FMの紹介で初めて知ったぐらいですので、映画の内容は公式ページの作品情報で知るのみです。

映画の設定は陳腐なものかも知れませんが実際、この設定は私にも弟にも当てはまりますし、私の石川のいとこ全てに、当てはまってしまいます。これは、東京など都会に住んでいるけど出身は地方・・・と言う方全てが、いずれは避けては通れない問題ではないでしょうか?

その点で言うと首都圏付近に済み、近くに親が居て・・・などと言う方には無縁でしょう。それがどのくらい恵まれていることなのかを、そういう環境に居られる方には、この映画を見て感じて欲しいな、などと思ってしまいました。

昨年の能登地震の後、未だに実家に顔を出すことすら出来ていない私には、予告編を見るのはちょっと厳しかったです。「のとはやさしや、つちまでも」の文字が画面に流れただけで懐かしさがこみ上げ、予告編の背景の家屋の佇まい、日本海の見える風景(ロケ地から考えると、能登半島の内湾なのでしょうが・・・)を見て、久しぶりに自分以外の話す能登弁を聴いて(ヘタクソではありますけど)不覚にも涙が止められなくなってしまいました。

監督の白羽弥仁さんのコメントも、優しさと思いやりが感じられて心に響きます。派手さはない、面白さもエンターテイメント性もない映画だとは思いますが、「帰りたくても、(簡単には)帰れない」故郷を持つ方の心には、きっと響いてくる映画ではないでしょうか。


能登の花ヨメ」主題歌“始まりの詩、あなたへ”・・・You Tube

youtu.be




能登というと、首都圏の方には「そんなに遠くないじゃないか」などとおっしゃる向きもあるかも知れません。でも実は東京から公共交通機関で、そこに行くのに必要な時間が一番長いのが石川県珠洲市だということをご存知でしょうか?珠洲市に限らず、能登半島全体が公共交通機関の整備が遅れていて、自家用車無しの移動が大変辛い地域ではあるのです。

能登の花ヨメ ロケ地 石川県穴水町




試しに、ジョルダンの「乗換案内」 http://www.jorudan.co.jp/ で、東京から稚内(北海道)、東京から那覇(沖縄)と、東京から珠洲市を比較してみてください。
そうです、“候補駅”そのものが存在しないのです。なんとか能登半島の入り口、七尾までは到達出来ますが、そこまでの所用時間で既に那覇稚内とは同等以上の時間がかかってしまいます。そこから先バスや乗り合いタクシーを乗り継いで行く・・・想像出来ますか?クルマがあって自分で運転して帰れる方は良いですが、そうでない人はこの映画の舞台となった能登半島への移動がどれだけ大変なのかは、皆さんもご想像に難くないと思います。まあ、能登空港が開港し、東京から飛行機で移動出来るようにはなりましたが、一日往復2便しかない空港では・・・。


関東での公開が待ち遠しいです。私も久しぶりに映画を見に行こうかな。(手にハンカチを握り締めて・・・)