津田沼からの３０分は 掌に切符を握りしめたままで
降り立った秋葉原は 雑誌でしか見たことの無かった
電気街の看板と 人の波に驚いた
まだ子供の僕の目には
街はとてつもなく大きく見えた
それから 時は流れ街も変わり
相変わらずなのは 人の流れの多さだけ
昔の姿は僕の記憶の片隅と 写したことさえ忘れかけてる
アルバムの中に残るだけだとしても
ねえ 今日の用事が済んだら UDXと山手線の間の道を抜けて
蔵前橋通りへ出ようよ
左へ曲がって坂を上れば 明神様も見えてくる
そうだ このまま聖橋まで行こうよ
クリスマス目前の 電気街の夜景が綺麗だから
昔眺めた 同じ橋から
心で描いた 僕の夢を 思い出したくて
今日まで流したたくさんの涙は きっといつかは 心に響くから
冬空の空気が冷えて澄み渡れば
きっと明日も 晴れるはずさ
きっと明日も 晴れるはずさ
詩・ポエム
