幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

改革。

今日はあまりの体調の悪さに、仕事を休んでしまったのですが・・・
この記事を知って一言どうしても言いたくなってしまいました。


人気低迷の打開策 「12球団による1リーグ・3地区制」でプロ野球が面白くなる!?(ダイヤモンド・オンライン)

http://diamond.jp/series/sports_opinion/10040/

野球好きを自認する私自身、プロ野球人気の低迷には心痛めておりますが、「それも時代の流れかな・・・」などと醒めた見方もしておりました。
日本のプロ野球機構のお爺様方も精一杯譲って、讀賣中心の1リーグへの移行を踏み止まり、その副産物としてパシフィックリーグで始めたプレーオフ制度から転じて“クライマックス・シリーズ”が始まった訳ですが、ご存知の通り今のやり方では勝率5割に満たない3位のチームが日本シリーズを制してしまう可能性が残されており、その方法については批判が多いこともまた事実です。

それについて、私も「アメリカのメジャー流の制度を導入したらいいのに・・・」などと考えておりました。
それを天丼チェーン「てんや」の社長が、“社長のペーパーラジオ”というところで、発表してくれておりました。

「てんや」社長のペーパーラジオ №14

http://www.tenya.co.jp/club/pdf/PR_14.pdf
(PDFファイルが開きますので、あらかじめ対応ソフトのインストールが必要です)

現在の12球団を1リーグとして、順位を4チームづつ3地区に分けてシーズンを争い、それぞれの優勝チームに、3地区の2位チームの勝率1位チームを加えた4チームで日本シリーズを争う・・・という案です。

地区分けをどうするか、スケジュールをどうするかと言う問題は残るとしても、現在の交流戦のような半端な総当りでなく、しかも日本シリーズにはそれぞれの優勝チームが必ず出場出来る訳ですから、私もこれは最良の案だと思います。

問題は、こういう案がプロ野球の組織の内部から上がって来ないことでしょうか。既得権の維持に汲々とするだけで、「ファンあっての」プロ野球だということを忘れ去っている年寄りだけが舵取りをしているようでは、更に人気の減少が加速し球団経営を圧迫、年俸を充分に払えない日本のプロ野球はますますメジャーへ有望選手の流出を招き、衰退のスパイラルから逃れられないでしょう。

球団経営そのものも、少し前までは讀賣人気におんぶに抱っこの地上放送放映権で潤っていたセ・リーグも、野球人気の低迷と、讀賣自身の人気の衰退もあって球団経営そのものは成り立っているとは言い難い部分があります。どれもこれも「親会社の広告塔だから収支は二の次」という甘えた発想が招いている事態です。

それでも、2004年の球団合併で参入した楽天イーグルスの経営などで、経営陣自体の考え方にも微妙な変化が現れて来ているように、感じます。また、観客動員もパ・リーグの“地元密着”の姿勢が徐々に浸透することで、札幌ではファイターズ、福岡ではホークス、仙台ではイーグルスの地盤も確立して来ました。もちろん我が地元、千葉でもマリーンズが頑張っています。

今後はこれらの収支改善への動きを各球団単独での努力に止めず、リーグ、そしてプロ野球全体としてひとつの方針を明確化し、全球団で収支を管理する方向へ持って行くことが、必要だと思います。
そうすることで選手への引退後の年金制度や再就職支援の仕組みなども、改善出来るように思うのです。

球団経営陣の方々に、このてんやの社長さんの声は届くのでしょうか?