幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

エンドロール。

たいせいさんのブログで紹介されていました、シナトラの「最後」のライブ、行って来ました。
もちろん、たいせいさんご一家とご一緒に。

シナトラ~21世紀式祭り囃子ロック
http://sinatra.jp/

会場の“club Que” http://www.ukproject.com/que/ は下北沢の「老舗」とも言えるライブハウスでここでの単独ライブの実現を目標にするバンドも多いと思います。

ライブの感想はというと、どうも自分自身でバンドやってプロ目指していただけに、感情移入しすぎて公平な判断は出来ていないかも知れません。それでも、CDで聴いていた彼らの演奏よりも、ライブのそれは確かなチームワークとしっかりした演奏技術に支えられたドライブ感に溢れ、曲に込められた想いがひしひしと伝わってくるとても暖かいものでした。

会場に来ている人の全てが、“ファミリー”のような暖かさで包んでくれる2時間半はあっという間にアンコールまで突っ走って行った感じです。シナトラのメンバーも、非常に良い「眼」をしています。それは彼らの素直さ・ひたむきさが創っているものでしょう。私も見ていて痛々しいほどピュアな“想い”がそこにありました。

会場に向かう前にたいせいさんともお話させていただいたのですが、私達の青春時代とは違い現代は比較的容易にインディーズレーベルからCDは発売出来ますが、本格的にメジャーなレコード会社からデビュー出来る機会というのは、昔と比べて非常に厳しくなっているかも知れません。所謂登竜門的なものが本当に無くなって来ているように思います。

音楽のマーケットが縮小し、CDの売り上げが減っていると各レコード会社は悩んでいるようですけど、シナトラもそうですが沢山あるインディーズのバンドへ熱い声援を送るファンたちの心理を、レコード会社のスカウトやマーケティングの担当者は、ちゃんと目を開いて見ているのでしょうか?自分たちの都合の良い、扱いやすい“音楽もどき”だけ市場に流していませんか?音楽を本当に愛する人たちは、今でもしっかり存在していてシナトラのような音楽を求めている人達も沢山いるはずです。それを自分たちの都合で扱うこともせず、「売り上げが・・・」というのは、あまりに努力が足らなさ過ぎると思うのです。過去の経験則と自分たちの都合で業界全体が萎んで行っている・・・ただそれだけのように、思えるのです。

音楽人口も、私がバンドをやっていた時代とは比較にならないほど拡がって居ます。バンドも雨後のたけのこのように、沢山のグループがライブハウスでの演奏機会を伺って活動を続けています。街頭ライブを地道に行いスカウトを待っている若者も首都圏のあちこちで見かけます。私の時代にはそんなことやっていたら警察呼ばれてすぐアウトでしたが(笑)

比較対象が大きくなり過ぎるかも知れませんが、私が音楽に開眼したThe Beatlesも、結成当初はそんなバンドの一つに過ぎませんでした。
それがあれだけ大きな存在になり得たのは、もちろん才能もあるでしょうが必要な時に必要な人に出会う・・それに尽きるのではないかと、この年になって考え始めました。The Beatlesも、メジャーなレーベルのオーディションはことごとく落ちました。それでも彼らをプロモートしたブライアン・エプスタインの存在が、彼らの才能を開花させたと思うのです。

どんなに才能があっても、どんなに良い曲を書いても、それを必要な時に必要な人の心へ響くように伝える術を持たなくては、開花することはないのです。

私は、自分がドラマーでしたから、ライブの最中もどうしてもドラムのウチヤマヒカル君の演奏に目が行ってしまいました。若さと情熱、自分たちの作り上げるサウンドへの自信・・・そしてここで休止せざるを得ない悔しさ・悲しさ・・・そんなものが彼のスティック捌きから伝わってきて、まるで自分の事のように思えて来てしまって・・・。

でも、思い切りやれたなら、素晴らしい事です。私は・・・

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あっぱれ!!

あっぱれ!!

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: インディーズ・メーカー
  • 発売日: 2008/03/12
  • メディア: CD
 




私はこのアルバムの「エンドロール」と言う曲が、大好きです。

You Tube~シナトラ“エンドロール”


♪僕の代わりが いてたまるか

その気持ち、ずっと持ち続けて欲しい・・・