幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

星が降る前に。

2016年7月7日更新:
私のYouTubeアカウントが、他の動画のアップロードについてJASRACとの交渉決裂により凍結されたため、旧ファイルがすべて閲覧不可になってしまいました。
私にとってとても大切だった八田さんとのやりとりまで・・・。


当初のエントリーアップ時に、まさかご本人から私のアップしたYou Tubeへコメントいただけるとは思わず、それを見たときにはパソコンの前で固まってしまいました。

残念ながら今は前記のような理由で見ることは出来ませんが、そのYou Tubeのコメントをご覧になり、ブログをアップなさった方もいらっしゃいました。

ストリート・ロックの時代:八田雅弘



しばらく、復活させる(法的手段へ訴える)余裕もないため、新しい動画を作成してアップしました。それに合わせてブログエントリーとリンクを修正しました。

 いくつになっても、いつになっても、やっぱりこの曲は、私の原点です。
(最初のエントリーは2009年2月)


星が降る前に 八田雅弘


 

八田雅弘というミュージシャンを、ご存知の方はいらっしゃるでしょうか?

 

佐賀県出身、“SKY”というグループの解散後、北沢英三から八田雅弘に改名しソロデビューしたミュージシャンです。

シンガーとしてはあまりパッとしたセールスはありませんでしたが、おニャン子(これも懐かしい響きですが)の高井麻巳子さんや、世良公則さんなど、コンポーザーとしての活動が多かったイメージがあります。その中で私が印象的だったのはフジテレビ系の“夢で逢えたら”という深夜枠の番組の最後のほうで発表された、「フォーエバーフレンズ」という曲です。

ただ現在はまったく音楽活動はされていないようで、ネット上でも殆ど情報が存在しません。(追記:2009年当時で現在はGoogle検索でかなりの情報に接することが可能です)

 

“星が降る前に”は同名の曲がアルバムに収録されていますが(A面2曲目)、この曲の頭の詞は“俺は人の海を櫂も持たずに船をこぐ”という、このアルバムの前に発表したアルバムの名前と同じ歌詞で始まります。

 

このアルバム、当時私の心の琴線に触れてしまいまして、持っているレコードの中では一番良く聴いたのではないかと思います。

 

八田雅弘はロック・シンガーとして売り出してはいましたが、ギターのフレーズとかアレンジはどっちかというとフォーク系のように感じられました。メロディーやボーカルの声質から考えて、当時の私が聴いてもなんだかアレンジが良くないな、と感じたほどなのでセールス的にはさっぱりでした。でも、ボーカルに秘められた想いと歌詞のストレートさが、他のアーティストには感じられない魅力に思えて、ずーっとこのアルバムを録音したテープはクルマに載せていました。

 

一番の魅力は歌詞でした。

 

先述の“俺は人の海を櫂も持たずに船をこぐ”も、比喩的過ぎる表現で、あまり“歌詞”には似つかわしくない言葉の響きですけれど、このアルバムのタイトルチューンでもある“星が降る前に”という曲の歌詞は、当時家庭のトラブルや金銭的事情から大学を中退し、自らの進路に大きな迷いが生じていたこともあって、色々な意味で苦しみもがいていた気持ちを代わりに語ってくれているかのように思えて、尋常ではない感情移入をしてしまっておりました。

 

「星が降る前に」  作詞・作曲:八田雅弘

俺は人の海を 櫂も持たずに船をこぐ

悲しげでうす暗い 星が見つめてくれる街で

からみつく生活と 戦っているといつも

人生を降りた奴と 肩を並べそうになる

自分の星を信じながら 輝かせるすべも知らない

どこへ行くんだ俺のShip Light そして何を一人で待ってる

 

愛がすべての彼女 なぐさめ求めやってくる

みじめだぜ 抱き合いながら二人の明日を語るのは

投げやりな生き方を 選べなかった俺と

暮らしたがる彼女にも 心隠すわけがある

どこかで人を裏切りながら 傷つかないすべを探してる

何を求めて俺のShip Light そしてどこでさまよい待ってる

ああ星が降る前に たどりつきたい

ああ星が降る前に 俺を照らす答えに

 

たよりなくて風を 追いかけてしまった夜

傷口に手を当てれば もう殴り合いは終わってた

「淋しさの裏側をのぞいてろ」と誰かが 

教えてくれた日々は 遠く置き忘れて

心ヒリヒリ 痛めながら たどり着く朝の鈍さよ

くもり知らない頃のEye Light 今も胸に残っているか

ああ星が降る前に たどり着きたい

ああ星が降る前に 俺を照らす灯りに

ああいつも手の中に 握りしめたい

ああいつも手の中に 自分に負けない勇気を

星が降る前に 星が降る前に

 

 今も私の胸に、少しでも輝くEye Lightは、残っているでしょうか?

 

ちなみに当初のエントリーアップ時の直前に亡くなられた甲斐智枝美さんのご主人、長谷部徹さんがこのアルバムでドラムを叩いています。まったくの同世代だけに、皆さん現役を退いてしまっていることがちょっと寂しいですね。


 

星が降る前に

星が降る前に