幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

2勝目。

今日は、息子の部屋に入れるベッドと本棚の配送を待つ必要もあったので、ずいぶん前から一日お休みを取っていました。
そんな中で、センバツの日程が雨で1日ずれ込み、「ラッキー!」などと心の中で喜んでおりましたが、33年ぶりの春の甲子園の緒戦、しっかり見届けることが出来ました。

毎日新聞 一球速報
http://mainichi.jp/senbatsu/09/graph/05-3/

Yahoo! 2009 春の高校野球
http://sports.yahoo.co.jp/baseball/hs/game/2009032603/

サヨナラで勝ちはしたものの、内容的にはハラハラものでした。

彦根東高校は、大変良いチームですね。守備も鍛えられていますし、走塁にもソツがないです。選手それぞれの個性を生かしつつ、抜きん出た選手はいませんがチームワークの良さで秋季大会を勝ち上がって行ったのでしょう。

彦根東のエース、金子君は秋の大会の防御率が1.6です。今日の金子君は悪いと言われている立ち上がりから、140キロを超えるスピードのストレートの伸びもさることながら、変化球の制球・キレも抜群で、4回までは習高打線はノーヒットに押さえ込まれます。

私は、金子君は立ち上がりの悪い投手だという、彦根東高校の監督のコメントを聞いて「いつも悪い立ち上がりがこんなに良いと、絶対終盤に反動が来るぞ」と思いましたが、案の定、金子君は脱水症状からくる右手左足の痙攣でマウンドを降りてしまいます。

彦根東高校は、2番手以下の投手が秋の当番経験が無いほど、金子君の出来次第という側面もあるのですが、二番手の監督のお子さんと紹介されていた今井君もたっぷり間合いを取ったピッチングフォームで習高の各打者のタイミングを微妙に狂わせ、決定的な連打を許しません。

私がこのゲームの勝敗の分かれ目は、8回表1死満塁の好機で、今井君の代打に木村君を送ったことだと思います。
今井君はその前の打席で、習志野・山田君のボールを彦根東のバッターの誰よりも良いタイミングで捕らえていたのです。ですから、1死満塁で今井君を向かえ、「これは決定的なヒットを打たれなければ良いけれど・・・」と不安な面持ちでゲームを眺めておりました。ところが今井君に代打が告げられ、ホッとしたというのが正直なところです。

山田君はこの回殆どストライクが入らず、相手のバント失敗のみでストライクカウントを取るような状況でしたので、この選手起用(監督さんが判断された理由は知る由もないですが・・・)がその後の流れを大きく変えたように思いました。
結果的にこの8回表で逆転は許しますが最小得点差で止めたのが、最後のサヨナラへ繋がったと思います。

勝利監督インタビューで、小林監督が「ホッとしています」を連発されていましたが、習志野高校の監督への風当たりは大変なものです。勝てば官軍ではないですが、中々甲子園へ進めない、甲子園でも勝てないような状態では、OB/後援会/父兄会から期待が目に見えない“圧力”となって、「勝って帰らないと顔向け出来ない・・・」なんて気持ちになってしまうと思うのです。

この1勝で小林監督も肩の荷を降ろして、次の試合に挑むことが出来るでしょう。山田君も次回は持ち前の制球力を取り戻し、本来の姿で試合に挑めることを、祈っております。

 



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