幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

60 CANDLES。

息子との二人暮しに戻って、一番気楽になったのが、「好きな時に好きな音楽が聴ける」ということです。以前はパソコンで聴くことが多かったのですが、私が音楽を聴き始めると急にテレビが大音量でスイッチが入ったり、CDラジカセが鳴り出したりするので、勢いウォークマンで聴くか、カーステレオで聴くかしか、無かったものですから・・・。

今日は、久々にこのCDを聴きました。

60 CANDLES

60 CANDLES

  • アーティスト: 多羅尾伴内楽団
  • 出版社/メーカー: ファンハウス
  • 発売日: 1997/04/23
  • メディア: CD
 




日本でのトリビュートアルバムのはしり・・・でしょう。加山雄三さんの還暦記念で制作・発売された“60 CANDLES”です。

私は、実は音楽の聴き始めが、加山雄三さんなのです。中学1年の時に初めて買ったミュージックテープが「加山雄三全曲集」・・・これ、未だに捨てられずに持っています。カセットデッキも駆動系が故障し再生出来ない状態であることに加えて、テープ自体がもう、30年以上経過していますので、いつ切れてもおかしくないほど硬くなっていますが、やっぱり捨てられません。ずーっと大切にして聴いていましたから。

この“60 CANDLES”、参加しているミュージシャンの顔ぶれがとにかくすごいです。

Disc 1
1. 君といつまでも(カールスモーキー石井)
2. 夜空の星(THE ALFEE)
3. ブラック・サンド・ビーチ(多羅尾伴内楽団)
4. 蒼い星くず(チューリップ)
5. お嫁においで(槙原敬之)
6. 白い浜(オン・ディス・ビーチ)(高橋幸宏)
7. 霧雨の舗道(甲斐よしひろ)
8. 夜空を仰いで(ASKA)
9. 旅人よ(さだまさし)
10. まだ見ぬ恋人(平松愛理)

Disc 2
1. 君のために(TUBE)
2. 二人だけの海(木根尚人)
3. 白い砂の少女(バブルガム・ブラザーズ)
4. 幻のアマリリア(南こうせつ)
5. ある日渚に(玉置浩二)
6. ロンリー・ナイト・カミング(杏里)
7. 海,山,恋だ若大将!!:美しいヴィーナス~小さな恋人~君の瞳の蒼空~ブライト・ホーン(竹中直人 with 東京スカパラダイス・オーケストラ)
8. 湘南ひき潮(森山良子)
9. 海 その愛(徳永英明)
10. 時を超えて(TOSHI)

当時、レコード会社の壁とかプロダクションの障害も多くあったでしょう。何でも「はしり」で始める時には、風当たりが強いですから。それでもこれだけのメンバーを集めて、完全にオリジナルな演奏で2枚組みのCDを作り上げるのですから、このCDの発売は大変なことだったのだろうと、今でも容易に想像出来ます。

これだけのメンバーですから、トリビュートとは言え原作に遠慮して・・・ということは一切無く、むしろ原曲をリスペクトするが故、それを昇華して完全に歌っている人のオリジナルにまで聴こえてしまうほど、1曲1曲のクオリティが高いアルバムです。単なる顔見せ的トリビュートではないですね。

加山さんの曲を知らない人で、参加したメンバーのファンの方であれば、「これはこの人の新曲だよ」と言われても、「そうなんだろうなあ」と思ってしまえるほどの完成度です。ALFEEファンの方であれば、Disc1の2曲目「夜空の星」は、良いですよ。ALFEEの曲にしか聴こえません。Disc1の8曲目「夜空を仰いで」のASKAさんも素晴らしいアレンジで、オリジナルと見まがうほどの出来ですし、1曲目の「君といつまでも」では、米米Clubカールスモーキー石井さんが、曲間の定番セリフのところで笑わせてくれます。ちょっと青少年の教育上は宜しくないかも知れませんが(笑)
余談ですが、このアルバムのジャケットは、石井さんの絵です。写真に見えちゃいますけど、ちゃんとした鉛筆画です。上手いですよね。

参加されたミュージシャンのファンの方であれば必聴の価値有と思います。惜しむらくは発売から年次が立ち過ぎていて、Amazonでも既に中古品しか買えないことです。Amazonのコメントされている方の評価もとても高いですね。私だけでなく、これだけのコメントを寄せてくれるほど、このアルバムの良さを理解している方がいらっしゃることを、加山雄三ファンとしては嬉しく思います。

私が加山雄三さんのファンになった頃、中学生の私はこの歌詞に触れながら、「僕は将来、どんな人と過ごすことになるんだろうか・・・」なんて、ませたこと考えていましたっけ。。(笑)
昔の思い出と、曲への想いと・・・色んなことが詰まった、私にとってはとても大切なアルバムです。
ご興味のある方は、急いでAmazonでクリック!(笑)

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