幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

甲子園。

母校の夏が、終わりました。

http://chbf.heteml.jp/taikai/725/725marin.htm

今日は、渋る息子を引き連れ(笑)10時過ぎにマリンスタジアムへ入りました。そう言えば、今年はMarinesのゲームでもマリンには来ていませんね(笑)

第一試合がとても素晴らしい内容で、八千代東が初の決勝進出を決めたのを見届けたところで帰りそうになりましたけど、本日は習志野高校を応援に来ているのです(笑)

今日のマリンスタジアムは、いつも以上の強風が吹き荒れ、これが変ないたずらをしなければ良いな・・・などと思いながら試合を迎えました。

習志野高校は先攻です。拓大紅陵の先発・海野君の立ち上がりを攻め連打でチャンスを掴みますが、鍛えられた守備でヒット性の当たりを抑えられ、先取点のチャンスの逃します。

習志野高校はエース山田君の先発。選抜での2回戦敗退の悔しさをバネに、ここまで練習を重ねてきたことでしょう。しかし、強風の影響か気負いか分かりませんが、細かい制球が定まりません。山田君はMarinesの渡辺俊介のように、遅い球速でも細かい制球と緩急で打者のタイミングを外し、打ち取って行くタイプなので、この強風は相当気を遣ったことでしょう。

タイミングを外しにいったスローボールが思ったように球速が殺せず、またコースも思ったところに定まらず、初回にはホームランで2失点、その後も4回にはショートの守備の乱れで1点、7回にもスローボールとストレートのコンビネーションがずれたところで連打を浴びて更に1失点と、8回を迎えて0-4の苦しい展開となってしまいました。

息子とは、4回終了時点で0-3のスコアだったので、「八千代東もここから逆転したから、きっと終盤にひっくり返すよ」と話していたのですが、4回以降はすっかり立ち直った海野君からヒットをまったく打てなくなり、流れが完全に紅陵へ行ってしまいました。

高校野球は“一発勝負”です。そのゲーム中に、失った流れを押し戻し取り返すことが出来なければ、どんなに力の差があっても逆転出来ません。また、その流れを引き寄せる力と言うのが、本当の実力と言えるでしょう。今日の展開は正にその状態で、今までのゲームであれば野手の間を抜いたであろう打球が野手の好捕にあったり、外野の間を抜けそうな当たりが強烈な逆風で失速したりと、試合終了まで流れを紅陵に渡したまま、ゲームセットを迎えてしまいました。

それでも、9回表無死からの三連打は、私も見ていて熱い物がこみ上げて来てしまいました。最後の最後まで、諦めずに自分達が高校時代打ち込んで来た結果を、信じているんだ・・・八千代東の執念に負けない母校の粘りには、野球の神様は微笑んではくれませんでしたが、自分達の野球が、最後は出来たのではないかと、思いました。

それにしても、甲子園は遠いです。まだ、今年の3年生は選抜を経験しているから、幸せかも知れません。

遠い遠い甲子園ですけれど、そこを目指して本気で毎日努力をしたという事実は、必ずこの後の人生の糧になります。
どんな時でも、苦しくても放り投げず、諦めず、自暴自棄にならず、自分を信じて挑戦すること・・・その結果は例え自分の望むものではなくても、自分の心に大きな財産を残してくれます。

今日は、息子にそのことを伝えたくて、マリンスタジアムへ連れ出しました。

良い試合を見せてくれた習志野高校ナイン、そして第一試合で見事な粘りを見せてくれた八千代東のナインに、感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとう。