幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

お粗末。

お盆休みも終わって、明日から業務復帰・・・と言う方も多いでしょうけれど、そのお休み期間中の“お粗末”な話題を二つ・・・。

先ずは、私の「古巣」、消費者金融業界に関するニュースです。
最近になってようやく、「弁護士にもおかしな奴がいる」ことが、活字になってちゃんと報道されるようになってきたような気がします。

消費者金融めぐり…業界、利用者、弁護士がバトル (夕刊フジ)Web魚拓のキャッシュへリンクしています
http://s04.megalodon.jp/2009-0816-0742-31/news.www.infoseek.co.jp/topics/business/n_consumer_credit2__20090815_2/story/15fuji320090815200/

私は再三、この既払い金返還(私は“過払い”とは考えておりませんので・・・)については、弁護士業界の陰謀のようなものだと申し上げております。
このごろとみに目に余るのは、TVでコマーシャルまで流して、既払い金返還を誘う輩まで出てきた事です。ここまでやって青田刈りしても、“市場”の先細りは目に見えていますから、消費者金融業界に対して、信用情報に債務整理や既払い金返還の事実を事故コードとして登録しないように圧力をかけて来ています。

信用情報機関を管理する貸金業協会も、以前の業法であれば一都道府県に1協会で個人信用情報機関の指定を行っておりましたから、それほど軟弱に圧力に屈することは無かったでしょうが、現在は日本貸金業協会ひとつに統合され、完全に金融庁の下部組織に成り下がっておりますから、弁護士会から圧力があれば、事故コードの取り消しも時間の問題とは考えておりました。

しかし、ですよ。

お金に意地汚い弁護士って、どうお考えになりますか?この既払い金返還の弁護などは、特に法律の知識が無くても電卓ひとつで簡単に出来るものです。事務も定型ですから、勢い大量受任して大量に介入通知を送付し、大量に和解案を送りつける流れになるでしょう。

そこには法の正義の前で真実を追求するなんて高尚な思想は存在しません。単に金が稼げれば良い、しかも既払い金返還ビジネスは「期間限定」サービスです。対象の債務者が存在しなくなる(新金利で契約した方は対象外ですから・・・)まで、残りわずかになった草地をこれでもかと草刈機で刈り取っているようなものです。

しかも既払い金返還でいったん手数料をぼったくって置きながら、それだけでは次にお金が借りられなくなってしまいますので、その事故情報も消すよう圧力をかけて、いつでもお金を借りられるようにしてあげようという魂胆です。あわよくば次に多重債務者となった時は、もう一回債務整理で手数料を・・・と考えているとも受け取れます。
実際には、事故情報の登録が嫌で既払い金返還請求をためらっている人たちの背中を押して、根こそぎ生き血をすすってやろう・・・というのが本当のところでしょうけれど。
こういう連中が、表向きには「消費者保護」を謳っていることになんとも言えない怒りとやるせなさを覚えます。
日本の法曹界は、何処まで真実の敵になれば気が済むのでしょう。弁護士を気取っては居りますけど、こういう既払い金返還に手を染めている連中は、軽蔑に値しますよ。



お次は、前エントリーでも私の愚痴の対象になった「1,000円高速」です。

高速道路無料化 ばらまきのツケは国民に回る (読売新聞)Web魚拓のキャッシュへリンクしています
http://s01.megalodon.jp/2009-0816-1728-16/news.www.infoseek.co.jp/topics/society/n_highway__20090811_2/story/20090811_yol_oyt1t00034/

私は、この高速道路の施策については自民党民主党もダメとしか考えておりません。1,000円も無料も同じです。旧道路公団の借金返済が出来ないことについては、両方とも何ら変わりないのです。

元々道路公団が分割民営化された理由とは何ですか?一時の景気対策の人気取りで、国民を誤魔化して道路公団の莫大な借金を、私たちの子供の世代へ押し付けるのは止めてもらいたい。

無料にする必要も1,000円にする必要もありません。

私は、1,000円高速で渋滞が発生し化石燃料の消費が増えるからとか、CO2の排出量が増えるのは良くないと言う気はサラサラありません。地球温暖化が本当に地球に良くないかと言うとそうではありませんし、環境保護をCO2単体で考える短絡的な思考は、私には許せません。単なる問題のごまかしです。

本当は環境汚染はもっと多岐にわたっているのに、何でCO2だけ槍玉に上がるのか、考えて見て欲しい・・・そう思います。排出権ビジネスで一儲けしようと考えている国家があるからです。環境対策で今本当に急がねばならないのは有毒物質の排出規制とオゾンホールの拡大でしょう。それらに比べればCO2の排出など、有害とはとても言えないものでしょう。

ちょっと話が脱線しました。

自民党にしても民主党にしても、国民に媚を売るお粗末な態度は止めて、高速道路の本当の問題・・・旧道路公団の借金返済にスポットを当てて議論は出来ないのでしょうか?
私は、個人的にはこの大前研一さんの提言は検討するに充分価値のあるものだと思います。

http://www.alpha-net.ne.jp/users2/hayate/teit71.html

とにかく、問題のすり替えやごまかしは止めて欲しいものです。