8月30日に衆議院議員選挙を控えていることもあって、地元幕張駅も朝晩の通勤時間帯がとても騒々しくなっております。
昨日・一昨日の夜に陣取っていた公明党の選挙運動員が、駅から降りてくる人たちの行く手を阻むようにビラ配りをしているのには閉口しましたが、そのぐらい「危機感」があるのでしょうね。
民主党以外の回数と音量のすごいこと!振り返って見ると民主党の演説や選挙カーを地元で見かけていません。うちのマンションのオーナーが民主党の候補者となんか関係があるのか、マンションの至る所にポスター貼ってありますので、特にアンバランスは感じませんけど(笑)
選挙当日、忘れてはならないのが「最高裁判所裁判官の国民審査」が実施されることです。
これって、意識している日本国民は何人いるでしょう?権利として設定されては居ますけど、現状ではこれほど実効力の無い制度は無いと思えるほどです。
例えば、ちょうど選挙ですから一票の格差を取って考えてみるのも良いでしょう。
升永英俊さんという弁護士が、この一票の重みを取り上げることで、最高裁判所の「横暴」にメスを入れようとなさっています。
一人一票実現国民会議
http://www.ippyo.org/index.html
升永ブログ 「一人一票を実現しよう!」
http://blg.hmasunaga.com/main/
「一人一票実現国民会議」では、高知3区の選挙権を1とした自分の選挙区での“一票の重み”をプルダウンですぐに表示出来るようになっています。
ちなみに私の住んでいる千葉市花見川区(千葉2区)では・・・
衆議院議員選挙 0.51
参議院議員選挙 0.29
・・・衆議院ではほぼ1/2、参議院に至っては1/3以下ですよ、奥さん!
要は高知3区の人の半分の価値しか、千葉市花見川区の人は無い訳ですよ、極論すると。
それでも、それを「憲法違反」ではないと言い放って憚らない裁判官が居ます。
そういう人に「×」をつけるのが、この「最高裁判所裁判官の国民審査」なのですけどね。
こういう風に、下からの突き上げが無い、無風組織と言うのは如何に裁判官が優秀な志の高い人たちが集まる職業であっても、組織や制度全体を腐らせて行くのでしょう。
この本はずいぶん前に買っていたのですが、先日実家へ帰った時に読み切るまで中々読破する時間が取れませんでした。最近私のブログで書評が無いのはそういった事情です(笑)
この本は、法律に触れた経験の無い方は、読むのに相当苦労すると思いますが、それでも読んでいただきたいと思います。
普通の方は、裁判所などと言うところは一生縁が無く一生を終えるのが、日本人の一生かも知れません。でも、そのことが裁判所の「腐敗」を招いているのです。
自分自身で直接関わりが無さそうに見えるだけで、実は無視出来ないことである・・・それが実感出来る本ではないかと思います。
「三権分立」って言葉は、殆どの人が社会科で習うので知っているでしょう。でも、今の裁判所=司法は、越権行為の塊です。
私も、消費者金融関連の裁判で再三指摘をさせていただいておりますが、裁判所には「法を裁く」権利は無いのです。それを腐敗した最高裁判所は、判例が法律と同様の効力を持つと勘違いして、法の解釈を変えるだけでなく、勝手に法律を無効化した判決を乱発します。
その最たるものが、最近の司法界を潤している「既払い金返還」の根拠となる利息制限法第2項の無効化判決です。
この本を読んでいただくと、その矛盾点がよく理解いただけるものと思います。
本来法律の改廃は立法(内閣)の責任であるのに、司法が勝手に法律を無効化(=立法)しているのです。
法の番人たる最高裁は、その権利を勘違いして三権分立の原則まで侵しているのです。
それもこれも、「国民審査」が機能していないことが、一番の温床ではないかと思うのです。
このエントリーをご覧いただいた方は是非、ご自身の判断で裁判官の審査を行って欲しいと思います。
法律問題