幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

政権交代。

前エントリーでは、最高裁判所の裁判官国民審査のみ取り上げましたが、主題の衆議院議員選挙はやはり、マスコミ等の事前情報どおりに、民主党の“政権奪取”が濃厚でしょう。

私自身としては、政権交代は歓迎です。但し、変わったからと言って良くなる保証は何処にもありません。しかし、多くの民主党に今回投票しようとしている方々と同じように、今の体制ではダメなことは明白だと考えております。

長年にわたって続いて来た自民党政治は、イコール官僚主導の政治です。現麻生政権は、官僚の書いた台本どおりに動くだけの政治屋を演じているに過ぎません。長年の政権の安定がもたらしたものは、官僚の既得権の守り合いと、政治が民衆から乖離したという結果でしょう。

この状況下でも自民党を尚支持される方もいらっしゃいますが、そういう方は殆どが現在の政策の経済的正当性と、不況下での変革の回避を主張されているようです。

果たして、そうでしょうか?

私は、最高裁判所の国民審査でも申し上げましたが、今の状況を招いた元凶は、越権行為であるように思うのです。

誰の越権かというと、それは言わずもがな、官僚達の政治家コントロールによる立法の掌握です。
日本の“民主主義”は、本来議会の行うことまで行政を司るだけのはずの官僚が台本を書き上げ、表面上はそれを政治家が推進するという茶番を、偽の国会で繰り返して来たに過ぎません。

国民が政治に無関心であるのは、マスコミや国民自身の責任だけではないはずです。
一票の差を放置黙認し、自らの支配体制を揺るがすものを排除するような選挙区再編の先送りも、その最たるものでしょう。一票を投じても投じただけの実感が持てない状況があまりに長く続きすぎたことも、無関心な国民の増殖には役立ったことでしょう。

私が今回政権交代を歓迎するのは、国民の投票行為によって、その支配体制が変化する実感を国民が持つことが出来る事・・・これに尽きます。
自民党はダメだが民主党はもっとダメ・・・かも知れません。それでも、変化することに意義があるのです。

今まで自民党べったりだった官僚も、癒着してばかりも居られなくなるでしょう。選挙でスムーズに政治の顔が変化するようになれば、官僚の本来の使命である、「国民の僕として尽くす」ことに集中出来るでしょう。

選挙結果が民主党の大勝に終わっても、それで全てが変わる訳ではありません。しっかり国民に支持される政治を続けることこそが、政治家を後押しし、今回の政権交代で変わるであろう官僚主導から政治(=国民)主導の政治を実現することに繋がると、私は思うのです。

政権交代は結果でも目的でもありません。あくまで日本の政治の正常化への第一歩だと、私は思うのです。そしてその正常化を本当に実現するのは、国民一人一人の政治への参加意識なのです。


選挙は投票日で終わらない~THE JOURNAL×Infoseek ニュース『内憂外患~どうするニッポン』
http://news.www.infoseek.co.jp/special/shuinsen2009_j-is/hotjournal08_014