巷では、ビートルズのリマスター盤が売れているようですが、私は手持ちのLPレコードのほうが、味があって良いですよ(笑)
EMI ビートルズホームページ
http://www.emimusic.jp/beatles/
リマスター盤を買った友人から「やっぱり良いよ」と言われても、どうもこの「企画物」って、あんまり触手が動かないのです。結局、音質を変えているとは言っても、デジタル処理の賜物であって、決して情報量が増える訳ではないですから・・・。
それでも、どうしてもこのアルバムをウォークマンに入れたくて、今日デジタル化してしまったのは、1962年暮のイギリスでのデビュー・アルバム、“Please Please Me”です。
だんだん年老いてくると、若いエネルギーの漲ったものが心地よくなってくるものなのですよ・・・なんて冗談はさておき、私はBeatlesファンですけど、一番好きなのはデビュー直近の彼らなのです。
音楽的にも未熟で荒削りですが、自分達の夢に掛けるエネルギーとパワーに、惹かれてしまいます。Beatlesは、音楽性云々ではなく、元々はアイドル的に売り出されましたから。
この“Please Please Me”は14曲収められていますが、オリジナルのLennon-McCartneyの作品は8曲。それでも、このアルバムを聴いていて胸に湧いてくる「ワクワク感」は、特別です。音楽に賭ける若者が、やっと手にしたチャンスに胸躍らせてそのエネルギーを音楽に滾らせている・・・その後の、空前絶後の成功を自分達が手にするなんて夢にも思わないまま、全力で挑んでいる躍動感が、たまりません。
ライナー・ノーツはカラーでした。
LPの保存状態が、このレコードはとても良かったようで、スクラッチも皆無でした。普通にステレオで聴く分には、このCDの音源がアナログレコードだと気付く方は居ないでしょう。
若さのエネルギーって、眩しいですね。