先日、サイクロン方式の掃除機で有名な英国のダイソン社から“羽根のない扇風機”が発表されました。
"羽根のない"扇風機「Air Multiplier」が登場
http://journal.mycom.co.jp/articles/2009/10/16/dyson/
これを見て、「来シーズンは扇風機も10年超えたから、これに買い替えかな?」なんて考えた私ですが、続報でちょっと衝撃的なニュースがありました。
“羽のない扇風機”は東芝が考案? 英特許庁の文書から判明と英紙報道。
http://narinari.com/Nd/20091012482.html
件のデイリー・テレグラフの記事はこちら。
Dyson fan: was it invented 30 years ago?~デイリー・テレグラフ
http://www.telegraph.co.uk/technology/news/6377644/Dyson-fan-was-it-invented-30-years-ago.html
記事に掲載されている図(デイリー・テレグラフ紙から引用)
左が今回のダイソン、右は1981年出願の東芝の特許です。
この記事の図を見る限りは、確かに基本的な考え方(本体下部のファンで集めた空気を、上部のリングへ送って前方へ整流して放出する)は変わらないですね。
この扇風機で特許が認められなかったことは、ダイソン社にはかなりのショックだったのではないでしょうか?
無論、このアイディアを存在すら知らずに開発したでしょうし、盗用するつもりなどなかったでしょうから、今回の特許申請は小手先の変更で通そうとしないで潔く諦め、この東芝の商品化されることがなかったアイディアに敬意を表して、特許料を東芝に支払う・・・なんてことになれば、かえってダイソン社の評判があがるような気がします。
でも、こんな昔にこのアイディアを出していたなんて、日本の技術者だって独創的で力のある人はいらっしゃるんですよね。そういう人がもっと力を出せる企業が増えてくると良いのですが・・・。