鳩山首相が普天間基地の移転問題について、年越し止む無しと結論を出したことに世論はあまり評価をしておりません。
普天間越年「評価せず」51%…読売調査
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091219-00001225-yom-pol
ただし、この記事の読売調査でも、
「国外に移す」35%
「日米合意通りにする」34%
「県外に移す」14%
と意見は割れています。こういう場面では本当にリーダーシップが求められますね。
現在の国際情勢を鑑みると、アジア外交を中国中心に据えてきたアメリカに対し、日本からこれ以上の「思いやり」も「配慮」も必要はないと考えます。
今の日本に必要なのは、相手国を臆さず正面から対峙することであって、相手の恫喝に屈して「日米合意」という美辞麗句の元に、基地の沖縄県内移転を再び認めるべきではないと思います。
あくまでグアム全面移転で押すべきだ ―― 普天間移転問題の年内決着回避は正しい/高野孟氏
http://opinion.infoseek.co.jp/article/670#linkComment
このコラムで高野氏は、鳩山首相の「年内決着回避が正しい」とのスタンスであるが、私からするともう一歩踏み込んで「年内グアム移転決着」で押すべきと考えます。
現在のアジアで緊張をもたらす仮想敵国は北朝鮮のみです。それに対応する前線基地であれば何も沖縄におく必要などはどこにもありません。
核の傘のもとに日米安保を優先させる必要も、既に中国シフトしているアメリカの状況を鑑みれば、必然ではないでしょう。
私個人としてむしろ現在取るべきスタンスは、日本は軍事的に独立国家となるべきと考えます。スイスのように軍備を持ちつつ中立であるというような立場を、アメリカの陰謀により唯一の核爆撃による被爆国となった日本は、もっと世界の軍事上のイニシアチブを取る様目指すべきと、私は考えます。
いい加減、恫喝に屈する内弁慶国家は卒業しましょう。
恫喝に怯むDNA/田中良紹氏
http://opinion.infoseek.co.jp/article/680
田中さんのコラムでは、恫喝に弱いのはこの国の特徴のようです。ただし江戸幕府は恫喝に怯んだことでその後権力の座から転げ落ちることになりますが、果たして歴史は繰り返されたというところでしょう。
それに、元々沖縄県内での移転を画策していたのは、アメリカではなく他でもない日本の官僚の利権がらみったという事実が、まるで報じられないのは何故でしょう?
官僚が隠す沖縄海兵隊グアム全移転 ~ 田中 宇の国際ニュース解説
http://tanakanews.com/091210okinawa.htm
この件は、上記記事執筆者、田中氏だけではなく、宜野湾市の伊波洋一市長も下記のような説明を11月16日、民主党議員に対し行っています。
「普天間基地のグァム移転の可能性について」_平成21年11月26日 ~ 宜野湾市ホームページ
http://www.city.ginowan.okinawa.jp/2556/2581/2582/37840/37844.html
ものすごい密度の宜野湾市の報告書ですが、要約すると「アメリカ軍基地の人員水増しによる宿舎建設・飛行場建設などによる利権で、官僚と政治家が癒着し基地が移設される合意に至った」のです。
すると、日米合意もアメリカのスタンスからすると「お金も出してくれるし、居てくれというなら残ろうか」程度のもので、決してアメリカの希望ではないことも読み取ることが出来ます。
民主党政権に変わってから、今まで表に出ることのなかった情報が出始めてはおりますが、八ッ場ダムも建設派に押し戻されそうな状況を考えると、この国は未だに利権に群がって私利を貪る連中が幅を聞かせているようですね。
ぜひここは鳩山首相にリーダーシップを発揮してもらい、沖縄の基地はグアムへ移転してもらいたいものです。
そのような世論を高める為にも、情報公開ももっともっと積極的に行って欲しいものです。
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