先日のエントリーで仙台へ出掛けていたときは、取引先のとある団体の行事へ参加しておりました。
makuhari-windy.hatenablog.com
このときに、メインイベントとして田中優さんの講演会が行われたのですが、その内容がとても面白くて、講演会のときに紹介されていた本を例によってポチってしまいました(笑)
ヤマダ電機で電気自動車を買おう 仕組みを変えなければ温暖化は止まらない
- 作者: 田中 優
- 出版社/メーカー: 武田ランダムハウスジャパン
- 発売日: 2010/07/15
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
田中優 ~ Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%84%AA
田中優さんは、電力の問題を中心に環境問題に取り組んでおられる方で、メインは文筆業なのでしょう。今回私が買った本以外にも、多くの書籍を出されています。また、“ap bank”という環境保全のプロジェクトに対して低金利で融資を行う非営利の団体の設立に関わったり、未来バンクというNPOの代表理事を務めたりされております。
ap bank
http://www.apbank.jp/
未来バンク事業組合
http://www.geocities.jp/mirai_bank/
本が届いて早速、通勤時間で読破(笑)しましたが、内容は先日の講習会とほぼ同じものでした。
タイトルがちょっと・・・という部分がありますが、これは講演会の中で田中さんが触れられておりましたけど、あくまで家電量販店の店頭で、電気自動車の部品が買えるようになれば良いな・・・とのことで、日本で家電量販店と言えば、売上高ナンバーワンの・・・という趣旨で、ヤマダ電機を選んだそうです。(もちろん、ヤマダ電機側には了解を取っているということです)
ですので、ヤマダ電機のことが書いてある本ではないと言うことを、まずお断りする必要がありますね。
講演会でも指摘しておられましたが、まず現在の電気事業での嘘を、いくつか取り上げています。まずは原子力発電。一番発電コストのかからない発電方法だと、日本の電力会社は宣伝しておりますけど、実は全てがデータの捏造で出来上がった大嘘です。それと世界的に見て法外に高い日本の電気料金の理由も指摘して居られました。あまり書いてしまうとネタばれですから、後は田中さんの公演をどこかでお聞きになるか、この本を読んでみることを、私はお勧めします。
書いてある内容すべてを肯定するかと言われると、“否”となってはしまいますが、仕組みを変える事で自然エネルギーだけで日本の電力の殆どが需給可能という説は、私は全面的に「YES」と言いたいです。日本の省エネルギーの技術、発電の技術、そして狭い国土に火山と水が利用出来る環境ですから、このすべてを取り組むことで日本は世界の環境リーダーとなることが出来る・・・本当にそう思います。
田中さんが野球チームに喩えておられましたけど、日本は技術も企業もすべてプレーヤーとしては一流だけど、ベンチ(監督)、すなわち政治(あるいは役所)がダメだから、三流になってしまっています。
田中さんとの出会いは、私の今後の人生を変えるきっかけになるかも、知れません。何だか力が沸いて来た、そんな感じがします。