岡林信康さんという、シンガー・ソングライターをご存知でしょうか?
“フォークの神様”と異名をとったとおり、フォークのスタイルでデビューしますが、自分の表現したいものを純粋に追い求め、失踪や山篭りなどを繰り返すたびに音楽スタイルを変えていった、異色のシンガーです。
岡林信康 ~ Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B2%A1%E6%9E%97%E4%BF%A1%E5%BA%B7
アーティスト館 岡林信康
http://www.art-life.ne.jp/artistgallery/artist_top.php?artist_id=A0026
演歌路線に突っ走ってみたり、「日本独自のロックをみせろ」と言われてエンヤトットへ走ったり、その音楽性は幅広くまとまりがないように見えますが、ソングライターとしての技量は私は日本人ではトップクラスではないかと、思っています。
岡林信康さんの紹介が、何故この曲かというと、私が岡林さんを知ったのはこのドラマの主題歌となっていたからで、その主題歌のシングルレコードのB面がこの「君に捧げるラブ・ソング」だったのです。
ドラマにハマっていたのは、私ではなく実は弟だったのですが、その弟に頼まれてこの主題歌のシングルレコードを探して買ったのですけど、大学のある渋谷界隈でどこのレコード店でも置いて居らず、お茶の水のディスクユニオンでようやく見つけて買ったのを、覚えています。
この曲は、歌詞も曲調もとても優しく、どう聴いても「愛するパートナー」に向けて歌ったように聴こえますが、実はこれは岡林さんが無二の親友である写真家の川仁忍さんに宛てて作った曲なのです。
川仁忍さんは写真家として岡林さんを被写体にするうちに、お互いに友情が芽生えた・・・とのことですが、川仁さんがくも膜下出血で倒れ亡くなってしまいます。その病床を見舞う気持ちを曲にしたものが、この曲なのです。
君に捧げるラブ・ソング ~ 岡林信康 You Tube
黙って、心を澄ませて耳を傾けて、ゆっくり聴きたくなる曲・・・私のとっての「君に捧げるラブ・ソング」です。
- アーティスト:
- 出版社/メーカー: ビクターエンタテインメント
- 発売日: 1995/07/05
- メディア: CD