幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

タブー。

いやあ、NHKもずいぶん思い切ったこと、やってくれますね。
でも、私的にはこういう取り組み、応援します。

バリアフリー・バラエティー
http://www.nhk.or.jp/kira/post/baribara.html

NHK教育の「きらっといきる」の一コーナー、「バリアフリー・バラエティー」、略して“バリバラ”です。
笑われるのではなく笑わせて、笑いながらバリアフリーについて考える・・・というコンセプトの番組です。

もちろん人によっては「障害を笑いにする」こと自体、受け入れられないって方もいらっしゃると思います。このバリバラ、万人に受け入れられるものではないのかも知れませんが、程度は軽いですが同じ障害を持つ身として私は有りだと思います。
このコラムの中の、全盲の落語家「桂福点」さんのコメントが、的を得ているように思います。

「自虐ネタであろうが、アリやと思うんですよ。笑いっていうのは、下から上へ突き上げるような、力を押さえつけてる者が、力を奪ってるものを攻撃できるわけ。パワーがある。私は、こうなってほしい、という思いを社会にメッセージとしてのせたいって思って、それを笑いにしてるんですよ。チャップリンもそういうところありますよね。これが逆に上の者が下に対してやると、それは「見下し」「さげすみ」になる。下から上にいくのは「風刺」になる。私はそのパワーをね、自分の障害を持ってる中から、自分の経験とかから、それを打ち出すって言うのは、障害者の笑いの真骨頂やないかなって思うんですけどね。」

障害を持ってしまった身は、きれいごと抜きに言えば健常者から見れば間違いなく「下」の立場です。「上」目線の健常者が障害を笑いにするのは、それは批判されても仕方ないですが、「下」の立場の障害者から発信する笑いは、風刺というか正のパワーとなりえると、思うのです。

それとこのBLOGOSのエントリー、障害者をちゃんとそのまま表記しているところも、私的には好感度高いです。わざとらしく「害」の字をひらがなにしたり、「碍」なんて意味の分からない字に置き換えたりする必要が、一体どこにあるのでしょう?障害者の害の字は、身体の障害をあらわす以外の何の意味も持たないのに、一部の似非人権派の方々が「人格否定」だなどと訳の分からない自己満足で良い人ぶっているようにしか、私には見えませんけれど。

そんな形だけのお仕着せの配慮より、こういったタブーに正面から取り組む、障害を乗り越えそれを自分の身体の特徴のひとつとして受け入れ笑い飛ばすことの出来る人々の強さを見て、間違いに気付いて欲しいですね。

本当の“バリアフリー”は、害の字を置き変えることなんかじゃ無いってことを。

タブーを笑え!笑う障害者たち ~ BLOGOS てれびのスキマ
http://news.livedoor.com/article/detail/5188430/?p=1
VPS

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