だからって訳ではないでしょうけれど、２０１０年の紅白は、中々の高視聴率だったようですね。
視聴率アゲアゲ紅白 ゲゲゲ！桑田！ＳＭＡＰ！ ～ MSN産経Web
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/media/110105/med1101050724000-n1.htm
確かに、去年のサプライズゲスト、矢沢永吉さんの“事前告知”不足で思うように稼げなかった反省を生かしたような構成で、チャンネルを固定せずに観る「ザッピング」対策とも思えるような“連続技”が利いたようにも見えます。
個人的には世代がほぼかぶるサザンの桑田さんが一番気になっていましたけど、それ以外も所謂歌番組の構成としては、最近では非常に良く出来ているなって感想を、率直に持ちました。
ただ苦言を呈するとすれば２点。あくまで個人的な主観ですけれどね。
先ずは歌唱力不足の歌手について、“口パク”が露骨過ぎます。AKBに歌唱力も何もないでしょうけれど、それでも会場に聴きに来てくれている方、そして視聴者に対してもある意味裏切り行為ですから、民放ならともかくNHKでここまで口パクのオンパレードを観させられるとは、ちょっと驚きました。
二つ目は話題作りの起用で滑り込んだ“トイレの・・・”です。私はこの曲がBay FMで流れた時に初めて聴いたのですが、最初の感想は「・・・なんて酷い歌詞」でした。ただの作文ならまだ許せますが、構成も何も考えず、ダラダラ思いついたことを書き垂らしたに過ぎないもの、しかもその内容も自分勝手で独りよがりで我侭な娘が自分に酔っているとしか感じられず、この曲に「泣ける」「感動する」って評価をするのは、ちょっと前にも取り上げた「私は事実しか歌わない」少女と似通ったものを感じてしまいました。
“トイレ”にも、騙されちゃう人が多いだろうな・・・などと思っていましたら、意外とそうでもないのですね。
「トイレの神様」ってそんなにいい歌ですか？ ～ Yahoo！Music質問広場
http://music.yahoo.co.jp/answers/dtl/1452901789/
この掲示板に寄せられている１００件ほどのコメントで、８割方がこの曲に否定的な内容でしたので、ちょっと安堵した次第です。
なんだかんだと書き綴ってしまいましたが、今回紅白を観てしまったのは、私の両親が、珍しくテレビを観たいといった私の息子、つまり孫に配慮してチャンネルを譲ってくれたからです。今までだったら消してしまうか、DVDを観ちゃっていましたからね。祖父母と父と一緒に、コタツに入って同じテレビを観るって時間も、あっても良いじゃない？と息子が感じてくれれば、嬉しいのですが。
