幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

裁判。

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2008年の10月に別居を始め離婚調停が不調に終わったあと、離婚訴訟へ移行して既に1年以上が経過しました。原告・被告の意見陳述が7回を数えたところで、裁判所は和解を勧告して来ました。

理由は「このまま続けても(あなたに)不利だから、ここで相手に大きく譲って和解してはどうか」と。

裁判と言うと、ご縁の無い方はきちんとしていて正しいほうが勝つと思われているでしょう。でも現実には正しいほうが勝つなんていうのは、本当に運の良いケースです。裁判は、裁判のルールを熟知したほうが勝つのです。

私の場合、再婚相手である妻のほうから離婚を言い出しました。「あんたとなんか、暮らして行けない」と。それでも生活に不安があったらしく、私に対して「もう離婚するけどここにしばらく住ませろ。あんたは信用出来ないから紙に書いて実印を押して私によこせ」と言うのです。

そんな状態になれば普通は実家へ戻りますよね?でもこの相手は、実家に戻ることは嫌がるのです。自分の好き勝手が出来ないからです。

私は相手の言うとおりに紙に書いて判を押して渡しました。「あんたも、コピー取る?」と言われましたが、「それはお前の為に書いたものだから、俺は要らない」と、コピーを取りませんでした。これが仇になりました。

離婚は、普通はお互いの合意で成立するのですが、どちらかが拒否している場合、離婚を要求する側が調停を申立て、それが不成立になった後に離婚訴訟を起す・・・という流れになります。

この訴訟は、訴訟を提起した側が、すべての立証責任を負うことになります。別れたい側が、別れることが法的にやむをえないと証明出来れば離婚は裁判で判決として認められますが、それが出来ない場合は殆どが棄却されてしまいます。

やむをえないと証明出来る主なものは・・・

○相手が不貞を働いている
○相手が暴力を振るう
○相手が借金を際限なくするか、生活に事欠くほど資力が欠如している

というものぐらいです。

私のように、当事者としては「離婚しかない」と思うようなことでも、それが文書とか写真とかで証明出来ない限りは、ただの犬の遠吠えに過ぎないのです。

私は、相手に暴力も振るわれましたけど医師に診断書をもらっていませんし、自分の大切なものを勝手に処分されましたけど、そのものが無いことを証明することは出来ません。はじめからそんなもの知らないと言われれば終わりですし、無いことが証明出来ても、それを相手が捨てたことを証明しなくてはなりません。

私は、こんな相手との生活に疲れ果てて、2008年の春頃から、同年代の女性に色々と相談したりしておりました。もちろん、あくまで相談でありそれ以上のことは無いですけれど。でも、そのやり取りをフリーメールでしていましたが、そのアカウントを便利屋を使ってパスワード破りをして盗み見をし、それを口実に私が浮気をしていると主張し始めました。

元々、相手が「離婚しろ」と言い出した時点で、私も「じゃあ、もう家の中で普通に他の人とメールするからな」と宣言していたのです。私は携帯やパソコンで、別に誰に遠慮することもなくメールのやり取りをしておりました。もう相手が「関係ない」と言ったからです。でも、それも甘かったのです。

まず、相手は私と息子との会話を妨害し始めました。息子と話すと間に割って入るか、大声を出すかテレビを大音響にするかのどれかを強引に実行します。私が堪りかねて息子の部屋へ行って話そうとすると、そこにもすぐ入って来ます。こんなことを1年以上続けられましたが、これも私は何も証拠を取っていないので、裁判上では何の意味も持たないのです。

ICレコーダーか何かで録音をして、証拠を取っておけば問題ないそうです。でも、そんなときに録音しようって考えるほうがおかしくないですか?そんな誠意の無い行動をする人間の主張しか、今の裁判所は認めないのです。それが現実です。

相手の弁護士は、かなりこういう案件に慣れているようです。目的を私所有のマンションに絞ったのでしょう。その為にはどうやって裁判を有利に進めるかを考えて、お膳立てをしていました。

まず私が色々と相談に乗ってもらった女性を、不倫相手だとして慰謝料請求の訴訟を起して来ました。訴訟の文字を見て怖くなったこの方は、ありもしないことを全部認める証言をしてしまいました。典型的な日本人なので、先に自分から謝ってしまうんですよね。

でも、その慰謝料請求の訴訟は、元々はインチキですから相手の主張に次々にボロが出て、結局相手から条件を下げて和解となりました。おそらく相手はこの件での弁護士費用を考えると赤字だったでしょう。で、残った私との離婚裁判にすべてをかけてきていると思われるのです。

この慰謝料請求訴訟で不利を知ったので、私に対して慰謝料請求をすることは無いでしょう。でも、息子と早く落ち着いた生活を取り戻したかった私は、私がお世話になっている弁護士の反対を押し切って、離婚訴訟に踏み切りました。弁護士は「今の証拠では裁判所が離婚を認めるのは厳しいでしょう」と言うのですが、悠長なことを言っていると息子は高校・大学の受験勉強を不安定な状態で迎えることになるので、それは何とか避けたかったのです。自分がその頃にとても嫌な思いをしていましたから・・・。

相手も、相手の弁護士も、私から離婚訴訟を起させて、それで相手有利の判決を出させた上で、マンションなどと財産を少しでも多く奪い取る目的だったのでしょう。何しろ、息子が生まれたときから私が積み立てていた学資保険に対して、慰謝料名目で差し押さえをかけるような人間ですから・・・。

和解の勧告があった当初は、裁判所は私に対し、マンションの名義を相手に移転したあと、残存ローンも現在の未払いの費用もすべて私の義務として支払う・・・という条件を突きつけて来ました。私は今のマンションの価値を換価した場合に相手の得る利益、そして相手の非道な行為を粘り強く説明しました。そこで何とかマンションの権利は手放すものの、ローンは相手の責任で残りを支払うことまで認めさせることに成功しました。
でも、こんな状態では私は納得出来ません。息子の手前、間違っているものが大きな顔をする状況を見せたくはないのです。

離婚訴訟も1年を超えました。裁判所は間違いなく3月までには判決を出すでしょう。それまでに裁判所に「真実」に従った判決を出すよう、諦めず交渉を続けます。

息子のため、そして正しいことの為に。