幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

暫定基準値。

東日本大震災の悪夢とも言える日から2週間、亡国の首相による何の感銘も受けない会見が行われましたが、今大多数の人の関心を集めているのは、被災地の早期復興よりも福島第1原発放射能問題ではないでしょうか?

このところ「暫定基準値」なる聞き慣れない言葉で被災福島県茨城県、そしてその近県の農産物の出荷を制限したり、水道水の乳児への飲用を控えるように発表が行われており、それがまた人々の放射能への恐怖心を煽る結果を招いています。

しかし、この放射能放射線)について、一体どのくらいの方が正確にその毒性や問題を認識出来ているでしょう?私には単に得体の知れない恐怖心だけであたふたしているだけのように、見えてしまいます。

それでは、現在報道されている“暫定基準値”はどこから来たものでしょうか?

暫定基準値は原子力安全委員会が作成した原子力防災指針の「飲食物の摂取制限に関する指標」を元にして設定されています。その指標では、摂取制限すべき放射性物質を4つ指定しています。

その4つは以下の通り。

○放射性ヨウ素
放射性セシウム
ウラン
プルトニウム


これを、人間が口から体内に入れる食品を次の5項目に分けて、4つの放射性物質の特性を考慮した上で、「ここまでは体内に入れても大丈夫」と思われる基準値を設定します。

食品の5項目は以下の通りです。

(1)飲料水
(2)牛乳・乳製品
(3)野菜類
(4)穀類
(5)肉・卵・魚・その他

その指標では、放射性ヨウ素は年間約33ミリシーベルト、それ以外の放射性物質は年間5ミリシーベルトまでなら、摂取しても安全と判断されています。
この指標での値に、日本人の平均的食生活(成人男性であれば飲料水1・65リットル、牛乳・乳製品200グラム、野菜類600グラム、穀類300グラム、肉・卵・魚・その他が500グラム)を考慮して、それぞれの食品がどれだけ被爆していても大丈夫か・・・という基準値を定めたものが、「暫定基準値」なのです。

たとえば、野菜類であれば基準値2,000ベクレルは、2,000ベクレル被爆したものを毎日600グラム以上食べていると問題が生じる可能性がある・・・というものです。
水の場合は、300ベクレルを超えたものを毎日1.65リットル飲み続けると、問題があるかも知れませんって言うものですね。

そう考えると、水道水で言えば100ベクレルを超えたからと言って、大人が目くじら立てるものではないことが、ご理解いただけるのではないでしょうか?

ただ放射能という目に見えないもの、そしてその影響がどんなものか良く分からない段階では、何だか分からないけど水道水は危ないからペットボトルにしよう・・・って判断を殆どの方がしてしまっても、誰も責めることは出来ません。

それでも、こういう言い方は語弊があるかも知れませんが、「今さらあたふたしたって仕方が無い」のです。日本は地震の大変多い島国で、国土も狭くってどこかで原発に事故が発生すれば、放射能から逃れるなんて不可能なのです。

であれば、その放射能についてもしっかり理解をして、いたずらに恐怖心だけを持つことは止めるべきだと、私は思うのです。
放射性物質放射能にどんな特性があって、どういう毒性があるのかを正しく理解し、冷静に判断出来るようになることが必要ではないでしょうか?

そのためのお手伝いになりそうな記事を見つけました。是非一読なさることをお勧めします。


放射線を無知なままに恐れるな!あなどらず、かつ冷静な対応を ~ 日経TRENDY Net

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20110318/1034957/?ST=life&P=2

放射能放射能と恐れてばかりいないで、放射能も医用で利用されているものが多く、すべてが毒ではないことを、ちゃんと理解すべきです。

日本には頼ることの出来る政府(政治家)は、存在しないのですから。

VPS

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