Twitterでは取り上げたウサマ・ビンラディン殺害の一報ですが、ブログで取り上げるにはどうも腑に落ちないところがありました。
2011年5月2日のTweet ~ Makin09
オバマがビンラディン殺害を「成果」だとか、「正当」だと主張することに、どうしても抵抗を感じるのです。人を殺しておいて何が「正義」だと。
ビンラディン容疑者を殺害 米大統領「最大の成果」 ~ アサヒ・コム
http://www.asahi.com/international/update/0502/TKY201105020162.html?ref=reca
でも、この方は私の心のわだかまりを、簡単に解いてしまいました。
やなせたかし氏 日本人の正義とは困った人にパン差し出すこと ~ Newsポストセブン by Yahoo!
正義にも、立場によって変わるものもあれば、絶対的なものもある。絶対的な正義は、困っている人を助けることなのだと、やなせさんは実に明快に、自信を持っておっしゃっています。
正義は、相手を倒すことじゃない。正義は、時として自分自身が傷つくこともある・・・でも、だからこそ正義と言えるのではないかと、思うのです。
日本が挑んだ第二次世界大戦の見解はちょっと検討が必要ですけれど(そもそも侵略戦争ではないので)、概念としか思えない仮想悪を倒すだけの行為が正義ではないのは、それは自らが安全なところに居て行うことだからなのかも知れません。
オバマは、「作戦」の一部始終を中継で見ていたと言います。ビンラディンの反撃など遠く届きもしない場所から。
本当に「正義」だと主張するなら、現地へ直接赴いてビンラディンのような反米勢力と対話することが最も必要なことで、遠く離れて戦争ゲームのように遠隔指示することは正義とは呼べないと、私は思うのです。
やなせさんの代表作「アンパンマン」の主題歌、“アンパンマンのマーチ”が、震災後共感を呼んでいるそうですが、やなせさんの描いたアンパンマンの世界は、私はむしろオバマ大統領に触れてもらいたい・・・そんな風に考えてしまいました。