幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

劣化。

運転再開問題で注目を集める佐賀県玄海原発ですが、経済産業省が実施した県民向けの説明会開催時に、九州電力の課長級社員から“やらせメール”送信の指示が出ていたことが、明らかになりました。

九州電力が「やらせメール」 市民装い原発再稼働支持 ~ 日経電子版
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819891E2E4E2E0E38DE2E4E2E5E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2

Web魚拓


問題となったやらせ番組は、こちら
しっかり聞きたい-玄海原発 ~ USTREAM
http://www.ustream.tv/recorded/15622683 

玄海町の町長が、“安全性は確認された”として玄海原発の運転再開を認めましたが、その根拠は具体的には何も示されないままでした。

当然ですね。玄海原発は到底再起動出来る代物ではないからです。運転再開はあくまで交付金目当て、今の世代がお金をもらって満足すれば後の世代の放射性廃棄物の問題や震災の事故の懸念など、この町長には関係ないのでしょう。

玄海原発は、浜岡より危険な原発だった! ~ アメーバニュース
http://news.ameba.jp/20110526-112/

もともと、放射線モニタリングポストでも、玄海原発周辺地域は、福島第一原発周辺とさほど差がないくらい高い放射線量を観測しています。


佐世保市モニタリングポスト一覧
http://www.kankyo-hoshano.go.jp/real-data/servlet/area_in?areacode=2

こちらで公開されている数値をマイクロシーベルト換算すると、赤崎局の数値はいわき市の数値より高く、南相馬市とほぼ同等でここ数か月の間推移しています。

アメーバニュースでも触れていた玄海原発1号機の「脆性遷移温度」とは、その温度の水が原子炉に直接かかると、原子炉外壁が破断してしまう温度を表しています。これは玄海原発の建設時(1975年)に準備した外壁サンプルを使用して、何度の水かかかると破断するかという実験を行った結果を表すものなのですが、98度の水というとほとんど熱湯です。熱湯がかかっても、原子炉内部との温度差に耐え切れず原子炉外壁が破断してしまうという状況なのです。気温20度で雨水が直接原子炉外壁にかかったが最後、原子炉は破裂してしまうと言っても過言ではありません。

これは津波などで原子炉に海水がかぶった瞬間、原子炉が爆発を起こしてしまうことを表しています。水がかからなくても、たとえば地震により緊急冷却システムが作動した場合でも、同じように外壁との温度差が生じますので、緊急停止しても原子炉は破断してしまう危険を秘めているのです。

私が原発に反対なのは、冒頭のような“嘘”を平気でつき続ける電力会社が担当する限り、原発の安全性は担保されないということ、現在の電力の受給状況の数値が電力会社以外の公正な第三者機関から発表されたものではないということ、そして通常運転時でも排出される放射線原発周辺地域に居住されている方々の癌の発症率の因果関係を否定出来ないことがあります。

それに、扇風機でさえ10年使用すれば買い替えが必要なのに、寿命が20年とメーカーが言っている原発を30年以上使う神経が理解出来ません。

電力各社に言いたいのは、そんなに原発を動かしたければ、

1.原発の使用期限は20年とし、それ以上は必ず廃炉にする

2.使用済燃料の安全な処理方法を実用ベースで確立する

3.現在の電源3法を廃止し、交付金をすべて廃止する

4.電力会社は全国を統一し、発電会社と送電会社に再編する

5.送電会社への電力供給は許認可制度とし一般からの売却を容易にする

・・・これらの条件をすべて満たしてからでも遅くはないと考えます。
反対に、これらすべてを実現すると、彼らも原発は危険だと言い出すでしょうが(笑)
メールで偽装指示するレベルの人たちですから、そんなもんですよ。
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