幕張の風

So-netブログ「From Makuhari~幕張の風」から移転しました。 仕事のこと、ニュースのこと、音楽のこと、野球はMarinesと高校野球中心に書きとどめたいことを書いて行こうと思います。

24年ぶり。

8月16日、夏の甲子園3回戦で習志野高校は金沢高校との対戦で、2-1と接戦を制して24年ぶりのベスト8へ駒を進めました。

習志野、金沢との投手戦制し24年ぶり8強!  ~ サンスポ.com
http://www.sanspo.com/high-baseball/news/110816/hga1108160813007-n1.htm

実家へ帰省しているときに偶々テレビで観戦した金沢高校と小松工業高校との1戦で、釜田君に「このピッチャー、すごいな」って感想は持ちましたけど、まさか自分の母校と甲子園で対戦するとは・・・。
正直言って、一番当たりたくなかったです。それくらい釜田君は素晴らしかったです。ピッチングもそうですが、ゲーム終了後の清々しい笑顔や、あふれそうになる涙をこらえて歯を食いしばるその表情に、私は彼にこれからの可能性を見た気がします。

釜田君は速球だけでなく、コンビネーションも素晴らしかった。それと金沢高校の打者も、私が県大会のゲームを見たときよりはるかに成長して、配球を読んできっちりきわどいコースを見極める選球眼も持っていました。

そんな金沢高校に対して、1点差で逃げ切ることが出来たのは7回表に同点のタイムリーを打たれたあと、キャッチャーの皆川君が打者走者をきっちりセカンドで刺したことでしょう。本塁にこだわって2塁に走者を残したら、先発の在原君にかなりスタミナ切れの感があったので、落ち着いて2塁でアウトをとったあのプレーが、24年ぶりのベスト8を勝ち取ったと思います。

しかし、釜田君の150キロを超える速球に、習高の各バッターは良く対応していました。釜田君は習高の機動力を封じる為に先頭打者を出さないことにものすごく気を遣っていたため、中々チャンスらしいチャンスを得ることも、得意の機動力でかき回すことも出来ませんでしたけれど、7回裏の決勝点は2アウトからの得点ですから今年のナインの充実振りには本当に驚かされます。

それとスタンドも今日はちょっと驚くことがありました。
習高のブラスバンドは、某テレビ局のアナウンサーの心無い発言で色々と批判を浴びましたが、今日もその件への配慮でしょう、金沢高校の守備のタイムのときには演奏を止めていました。
それはそれでまあ、仕方ないかなとも思えるのですが、なんと金沢高校の応援団も、9回の習高の守備のタイムのときにブラスバンドの演奏を止めているではないですか。

フェアなプレーにはフェアで応じる・・・なんとも気持ちの良い光景でした。金沢高校は、キャプテンの石田君の選手宣誓も気持ちのこもった素晴らしいものでしたが、グラウンドだけでなくスタンドの応援もとても素晴らしいですね。

習高は、この金沢高校の気持ちも、そして金沢高校に敗れた福島県代表・聖光学院の分も、思いを込めて戦わなければなりません。

それでも、そんなことよりも今甲子園のグラウンドに立つことの出来る後輩たちに、もっともっと、成長する機会を、続けていて欲しいって、思います。

やっぱり、甲子園は素晴らしいです。そんな思いを、また新たにした一日でした。

頑張れ、習高ナイン。もっと甲子園を、楽しんで。
VPS

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