2011年夏の甲子園、母校・習志野は準々決勝で日大三高に、0-5で敗戦し、昨年の成田高校に並ぶベスト4進出はなりませんでした。
日大三 対 習志野 ~ ニッカンスポーツ.com
http://www.nikkansports.com/baseball/highschool/sensyuken/2011/score/2011081802.html
今日の試合、最後のほうだけ営業から帰社する途中に携帯ワンセグで見ただけですが、今年“らしくない"攻撃が続き、「おかしいなあ」と思っていました。日大三高のエース・吉永君は尻上がりに調子を上げ、140キロ後半のストレートもホップして球速以上の威力があったように見えました。何より習高打線はタイミングを外す変化球を狙うべきなのに、ホップするストレートに皆手を出してポップフライの山を築いてしまいました。
キーワードは、“焦り”でしょうね。
習高は今年、千葉県大会からずっと先制してゲームを主導権を握って来ました。
Asahi.com 高校野球 習志野高校
http://www2.asahi.com/koshien/hs/12/13123/
千葉県大会
2回戦 対 千葉南 7-0 7回コールド
3回戦 対 柏中央 6-2
4回戦 対 若松 7-0 7回コールド
5回戦 対 敬愛学園 4-1
準々決勝 対 千葉経大附 4-3(延長10回サヨナラ)
準決勝 対 拓大紅陵 7-0 7回コールド
決勝 対 東京学館浦安 14-2
甲子園
1回戦 対 静岡 6-1
2回戦 対 明徳義塾 9-3
3回戦 対 金沢 2-1
これまではすべての試合で先取点を取り、主導権を握って来たのです。ところが今日は2回に守備の(と言ってもホームへの送球がちょっと高くなっただけですが)乱れから3失点したことで、本人たちも意識しないまま、気持ちに焦りが出たのだと、思います。スクイズも外され、アウトのタイミングのホーム送球が高く浮いて先制点を与えてしまったことで。
野球に「・・・たら」「・・・れば」はありえませんが、今日の試合は1回の攻撃でスクイズが決まっていれば、これとまったく反対の結果になっていたでしょう。
あそこでスクイズを読まれて高めにボールを外されても、そのままホームへ突っ込んでいれば良かったのに・・・とは思いましたが、こういうプレーは一瞬の判断ですからそれがその日の運だったのでしょう。
そしてこのプレーに、習高のキャプテン宮内君が全部絡んでいたことも、大きいですね。彼はなんだかんだと習高「チーム・ありんこ」の精神的支柱ですから、その宮内君が1回のスクイズと2回の送球で焦ってしまったことが、チーム全体に動揺と成って拡がったのかも、知れません。
でも、この甲子園で習高ナインが得たものは、少なくないでしょう。一瞬の判断、弱気、焦りがどれだけ自分の平常心に影響を与えるか、今日の試合で感じたことをこれからの人生に生かして行って欲しいと、思います。
波に乗っている時は良いけれど、人間の本当の勝負は守勢に回った時なんだと。
準決勝進出はなりませんでしたが、今年の習高ナインの戦いは、見事でした。公立高として最後まで残った「ありんこ」の戦いは、頂点には届きませんでしたが、多くの共感を呼んだようで、卒業生としては嬉しい限りです。
Yahoo!スポーツ 高校野球 習志野高校
http://baseball.yahoo.co.jp/hsb_summer/teams/20224/detail
学校名の右横に「この学校を応援」というボタンがありますが、この応援人数が出場校中で一番多いのです。
この応援で、来年春・・・そして夏の甲子園へぜひつなげて欲しいものです。
これからは、人生の舞台へ・・・踏まれても踏まれても尚伸びる、雑草の如く逞しく、歩んで言って欲しいと思います。
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