10月1日、東京と沖縄で暴力団排除条例が施行され、日本全体が同様の条例で網羅されることになりました。
この施行により、「暴力団排除に取り組みやすくなる」ということですが、本当に彼らを排除することが“正義”なのでしょうか?
人間すべてが、皆同じ能力を持っていて似たような性格で、日々決められたことをきちんと出来、まっとうな生活を送ることが出来る人しか居ないのなら、それも良いでしょう。
でも、几帳面な人、地だらけな人、片付けられない人、意思の弱い人、頭の良い人、計算の苦手な人・・・色んな人が居て初めて“人間”になるんじゃないですか?
人様に迷惑をかけたり、自分勝手な行動をすることは悪いことです。暴力団が組織的にそういう人が内部に居ることもまた事実ですけれど、暴力団の組織に居る人が全員他人に迷惑をかけるような行動をしているのでしょうか?
罪を憎んで人を憎まず・・・悪いことをすれば罰せられるのは当然ですが、暴力団という組織に関係するだけで処罰するようなことは、おかしいですよ。人間人数が多くなればなるほど、落ちこぼれる人間は必ず数が多くなります。そういう連中の受け皿となって、組織で律して行くことは、私は無意味なことだとは思いません。むしろその「最後の受け皿」を条例で奪うことで、受け皿を失った人たちがこれからどうなるのかが、心配です。
世の中、何でも排除すれば良いってものでは、無いのです。
別に山口組の肩を持つ訳ではないですが、私自身”金貸し”のレッテルで世間様から排除された経験をしておりますので、一言言わずには居られませんでした。
【山口組組長 一問一答】(上)全国で暴排条例施行「異様な時代が来た」 ~ MSN産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/111001/crm11100112010000-n1.htm
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