私の故郷・石川県。
生まれは小松という町なのですが、空気感が似ているのでしょうか、金沢市内に入っても、なんとも言えない安心感に包まれます。
そんな金沢の街並みも、時代と共に変わって行ってしまいます。茶屋街など伝統的建造物群保存地区に指定されている地域はまだ残っていますけれど、普通の町屋については保存の対象になっていませんので、相続と同時に主のなくなった住処が取り壊される事も少なくありません。
私の実家などは金沢市内に比べる事も出来ないくらいの田舎なので、お住まいの方が亡くなると家が取り壊され、どんどん更地ばかりになってしまっていますが、金沢でもそんなに変わらない状況なのは驚きました。
親世帯は住み慣れた土地で最後を迎えますが、子世代は大阪や名古屋、東京など都会へ出て行ってしまい、親が死んだからと言って帰ることは出来ないんですよね。
そんな主の無くなった家を、「おくる」ためのプロジェクトが、金沢にあります。
おくりいえプロジェクト
http://okuriie.jp/
お住まいの方には色々な事情がありますから、解体されることは仕方ないですけれどせめてその家に対して「ありがとう」の気持ちでおくりたい・・・。
最後を迎える時に、感謝の気持ちで綺麗に磨いて、新しく主が見つかれば「贈る」ことにして、モノを大切にする心を伝えるプロジェクト・・・それが「おくりいえ」です。
北陸人の、几帳面さが出ているなって、思いました。
こんなプロジェクトの生まれる、故郷がちょっと誇らしいです。
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