福井県・大飯町の大飯原子力発電所が、ついに再稼動してしまいました。
いくら反対を叫んでも、経済的事情を「大人」と摩り替えて読んでしまう人が多すぎる日本では、この腐りかけた原子炉でも止める事なんか出来ないんでしょうけれど、それにしても電力会社が大飯の再稼動に何でここまで必死で根回ししているのか、ちょっと不思議でした。
原子力村の人々にとっては、この大飯は生命線だったのでしょうね。
池上彰 そうだったのか!日本復興を阻む「敵」(3) 原発再稼働にうごめく裏事情 ~ アサ芸プラス
http://www.asagei.com/5136
・・・ちょっとソースがあれですけれど(笑)、池上さんのバランスある見識にはいつもながら感心させられます。
電力が足りない足りないとは訴えてみては居るけれど、需要予測の具体的な根拠は何も示されず、本来であれば昨年夏の需給バランスでも検証して説明してくれれば良いものの、そういったものは何一つ出さず、○○パーセント不足っていう、なんとも微妙な表現だけで煙に巻いたという印象しか、私にはありません。
安全宣言にしても、福島の教訓は何一つ生かされず、電源のバックアップも免震管理棟もないまま、スイッチは押されてしまいました。
結局、一基も起動しないまま夏を乗り切ってしまうと、「電力不足」で脅すカードが使えなくなることが、怖かったのでしょうね。
とりあえず動かしてしまえば後は野となれ山となれ、無事夏場の需要期を乗り切り、「原発が動いたから乗り切れました原発は必要です」って宣伝するつもりでしょう。
どっちにしても原発なんて無くたって、本当は電力不足にもならないことは、電力会社自身が一番知っているはずです。だからこんなにムキになって再稼動に走ったのでしょう。
一説では、関西・・・特に京都付近で大地震の兆候が見られ、それがかなりの確率で今年起きるかも・・・と。そうなったら活断層の真上にある大飯原発はひとたまりも無いでしょうね。
でも、また不幸な事故が起こったとしても、福島と同じように責任転嫁とダンマリで、誰も責任を取るつもりなんて原子力村の連中にはないでしょうね。
大飯で何かあれば、関西一円が住めなくなってしまうというのに。これは経済論理だけで進められる問題ではありません。どうして日本はドイツと同じ判断が出来ないのでしょうか?
日本人はそんなに我田引水の馬鹿な国民だったのでしょうか?
電力会社でも、ちゃんとした意識の方はいらっしゃると思います。そういう方が内部から変えてくれない限り、日本はどんどん放射能にまみれた住めない国になってしまいます。
日本のために、勇気ある一歩を。
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